埼玉県教育委員会より、令和4年度の入学者選抜実施状況が公表されました。令和4年度を含む、過去3年間の各教科の平均点と受検者数は次の通りです。

 令和3年度入試では、中学校の臨時休業等を踏まえ、学力検査の出題範囲が配慮されましたが、令和4年度入試では通常の出題範囲に戻っていますので、前年度との単純比較はできません。

 全体的な傾向を見ると、令和2年度では学力検査問題の数学の平均点が60点を超え、易化傾向が見られましたが、今年は50点を下回り48.0点でした。40点台の平均点となるのは平成31年度入試以来です。また、学校選択問題の数学についても42.6点とかなり低い平均点となっています。こちらも40点台の平均点となるのは平成30年度入試以来になります。一方、国語については通常の出題範囲で実施された今年の入試でも、前年度に引き続き平均点が60点を超えています。

 なお、例年通りであれば、小問ごとの通過率(正答率)等の詳細なデータは7月上旬までに発表されます。

 欠員補充を実施した学校については、63校、1,682人となり、昨年よりも4校、224人増えています。募集人員の充足しない学校数(欠員補充後)は59校となり、昨年よりも2校増えています。