新しい挑戦を始めよう!
Move on to a new challenge!

中学受験、高校受験、大学受験を通して、君たちの挑戦を見ていると、いつも明るい気持ちになる。挑戦する人がいるかぎり、世界に勇気が生まれるからだ。
行きたい学校があって、合格するために学習しよう、と思っている人はたくさんいるだろう。そして、行きたい学校に合格するために学習を始める人もたくさんいるだろう。けれど、行きたい学校に合格できるまで、ねばり強く学習を続ける人は、何人、いるだろうか。
ものごとを成し遂げるために必要なことは、「やろうと思うこと」「やり始めること」「やり続けること」だ。とくに「やり続けること」がもっとも重要であり、もっとも難しい。
今回の受験を振り返ると、合格できる条件を備えていても、当日、緊張してしまって涙をのむ生徒もいたし、合格できる条件をやや欠いていても、当日、潜在する力を発揮して合格を勝ち取った生徒もいた。入試が厳しければ厳しいほど、当日のコンディションが結果を左右してしまう。
ところで、入試の結果により、進学する学校が決まったら、さっぱりと気持ちを切り替えるほうがいい。東京の巣鴨学園の第四代校長の堀内政三先生(1918-2012)は「スウィッチ、スピード、スマート」を標語にしていて、わたしは、『生々主義哲学綱要』(遠藤隆吉著)をいただいたときにお話をうかがったことがあり、「スウィッチ、スピード、スマート」は、わたしのモットーにもなった。
今回、受験を終えた生徒であれば、
進学する学校が決まったら、あたまをスウィッチ!
取り組むことを決めたら、スピード!
そして、進学した学校でスマートに前進しよう!
新しい学年に進む生徒であれば、
新学期に向けて、気持ちをスウィッチ!
目標を決めたら、スピード!
そして、スマートに目標を達成しよう!
「スウィッチ、スピード、スマート」は、なにかを始めるとき、勢いをつけたいとき、集中して上手にやり遂げたいときなどに、ピッタリ合う標語だろう。
今回の受験は、終了した。卒業は、新しい始まりだ。
いま、君は、自分の目的や目標を持っているだろうか。
もし、持っていなかったら、さっそく考えてみよう。
自分の目的や目標を実現しようという気持ちが、学習や行動の原動力になる。君は、自分の目的や目標を意識するたびに、気持が改まり(スウィッチ)、さっそく取りかかり(スピード)、きちんとやり切る(スマート)だろう。そして、学習や行動を続けることができれば、目的や目標が実現するだろう。
さあ、新しい学校や新しい学年で、新しい挑戦を始めよう!
山手学院 学院長 筒井 保明