Day: September 8, 2020

プログラミング通信 | 2020年10月号

学院長あいさつ ネット? ウェブ? The Internet? The Web?  スタート・シンプル!  前号で書いたように、Qureoであっても、Scratchであっても、基本は、Start simple!(かんたんなことからスタートしよう)  MITのレズニック博士の二つ目のヒントは、「好きなことに取り組もう」(Work on things that you like.)です。  これは、「好きこそものの上手なれ」という日本のことわざどおりのアドバイスで、「好きになって、楽しく取り組めば、どんどん得意になっていくよ」ということです。  学習も、芸術も、スポーツもおなじことで、君たちの心に「この学習が好き」「この芸術が好き」「このスポーツが好き」がなければ、どんな取り組みも苦しいだけで、なかなか進歩することがありません。ですから、Qureoも、Scratchも、ぜひ好きになって、楽しく取り組んでください。  ものごとの上達のコツの一つは、「リラックスしてから取り組み、自然に集中していくこと」です。リラックスした状態が、学習できる状態です。  たしかに、テストやコンテストや試合のあいだは、だれでも緊張するでしょうが、これは人にとって必要な緊張ですから、問題ありません。本番前の緊張が失敗を招くので、いちどリラックスしてから、本番に臨むといいでしょう。  さて、インターネット(ネット)という言葉と、ウェブという言葉が、みんなのあいだで、おなじような意味で使われています。別に日本人にかぎったことではなく、アメリカ人でも混同しているのですが、QureoやScratchに取り組む君たちは、インターネットとウェブのちがいを知っておいたほうがいいでしょう。  歴史的には、インターネットが先です。  1960年代、世界中のコンピューターがおたがいの情報を交換するために開発された通信ネットワーク技術で、アメリカ軍の国防技術としてのアルパネットが民間に開放され、インターネットとなったようです。  君たちがコンピューターをつないでいるのがインターネット。他のコンピューターやサーバーとオンラインで情報をやり取りできるネットワークです。  ウェブの開発は、1980年代、ドキュメント閲覧システムとして開発されました。その通信手順をHTTPといい、Hyper Text Transfer Protocolの略称です。  最近では、HTTPSで、Sがついています。Sは、Secure(安全)ということ。  https://に続けて、www.google.com…のように表示されるwwwがworld wide webの略称で、みなさんのいうウェブはこれです。ウェブは、インターネットを使用するサービスの名称です。  まとめますと、「インターネットは、コンピューターのネットワークのこと」「ウェブはインターネットを使用するサービスの一つ」ということになります。  ややこしいかもしれませんが、君たちはコンピューターをインターネットにつなぎ、Webブラウザを立ち上げ、グーグルでウェブ検索をしているのです。  ネット社会に生きている以上、一つひとつ、ていねいに学んでいきましょう。 学院長 筒井 保明 プログラミング的思考は教科書でどのように取り上げられているか②  前回は算数について述べましたので、今回は国語ではどのように扱われているのかについてみていきます。  まず、プログラミング的思考には、国語力が絶対不可欠です。驚く方もいるかもしれませんが、とても大切な力です。どうしてでしょうか、考えてみましょう。  QUREO やScratch でブロックを並べて「ラン」ボタンを押すと(Scratch の場合は「旗が押されたとき」)、自分の命令した通りキャラクターが動きます。  QUREO では、アルゴくんがある程度説明やヒントをだしてくれますので、何をどのようにしたら、どのように動くかがわかります。しかし、Scratch のように自分で何かプログラムをするときには、どのキャラクターに、どのようなタイミングで、どのように動かすのかを、事細かに説明する必要があります。  この説明という部分が、グループなどで話し合う機会や単元として、どの学年でも教科書で多く記載されました。相手とコミュニケーションをとるなかで、話し相手に何をどのようにしたらスムーズに自分の思うことが伝えられるのか。この部分を国語科のプログラミング的思考の肝としているといってもいいでしょう。  ですが、子どもたちに学校の様子を聞くと、残念ながらコロナ禍の影響で、話しあいをするために、座席を班のようにすることはほとんどないようです。  プログラミングには、「的確な指示を考え抜く能力」が必要です。それは、コンピューター自体に「判断能力(考える力)」がないからです。さらに、コンピューターは「指示待ち人間」の究極系なので、プログラムを書く人間が、代わりに考え抜かなければいけません。さらに、「読解力」が重要なのは、理解のズレがミスにつながることが往々にしてあるからです。ブロックをつなげていくなかで、キャラクターに対して自分の命令がきちんと伝えられるのかを確かめてみましょう。  国語の総合的な力を高めるためにも、キャラクターに対しての説明・指示を意識してQUREO やScratch に取り組んでみてください。 答えを見る