2024/06/11 06:03配信
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2024年6月3日
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6/3 早生まれのハンデ
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子どもたちを不用意に比較してはいけない、
というのが、教育の基本ルールである。
なぜなら、成長・発達の個人差が大きい期間
であるからだ。
たとえば、4月生まれと3月生まれでは、学年
は同じであっても、1年近い差がすでについ
ている。
一時、プロ野球選手は、4月~6月生まれが多
い(34.1%)、ということが話題になった。
1月~3月生まれは、15.5%。
その原因は、少年野球時代にさかのぼる。
4月~6月生まれは、成長・発達が先なので、
先に高く評価され、自己効力感が高くなる。
早生まれは、同じ学年内で相対的に低く評価
され、自己効力感が低くなる。
したがって、自己効力感が高いほうが上達し
て、低いほうが伸び悩む。
少年野球で全国大会に出場した選手たちの割
合は、4月~6月生まれが45.2%、1月~3月生
まれが6.4%(東京農業大学・勝亦陽一教授
2022調査)となっている。
子どもたちを不用意に比較してはいけない、
という原則は、子どもの自己効力感を下げて
しまう指導者や保護者への警告である。
生まれ月や個人差をきちんと認識して、自己
効力感を下げないように指導すれば、将来、
生まれ月や個人差など、解消されてしまうで
あろう。
その証拠に、いい指導者を得た早生まれの野
球少年は、プロ野球選手になった場合、最も
高い確率で好成績を上げ、タイトルを獲得し
ている。(人数は少ないけれど、優秀な選手
が多い)
じつは、学力調査や高校・大学進学でも、同
じような傾向が出ている。その原因は、やは
り子どもに対する指導の問題だろう。
この反省点の上に立って、子どもたちを比較
してはいけない、という基本ルールがある。
どんな分野であっても、生まれ月や個人差を
認識して、それぞれの自己効力感を高め、子
どもたち一人ひとりの可能性を伸ばしていく
ことが必要だ。
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6月の教育アドバイス
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「毎日、あらゆる点で、わたしはより良くな
っている」と自分に言い聞かせよう。「あら
ゆる点で」を強調すると、心身どちらの必要
にも応えることができる。具体的であるより
も、全体的であるほうが、より効果的だ。
(心理学者エミール・クーエ1857-1926)
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