2024/07/01 06:03配信
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2024年7月 1日
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7/1 人はまちがいから学ぶ
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ある原人が食料を探している。学習以前であ
れば、当てずっぽうな行動になる。無事、食
料が見つかれば、その行動はそこで完結する
かもしれない。
ところが、食料が見つからない。当てが外れ
る。食べなければ、餓死してしまう。すると
原人の活動は急に活発になる。何度も試行錯
誤を繰り返す。生きるために、目的に達する
まで、その行動を続ける。
学習とは、ある予想が外れることが起点にな
り、目的を達成するまで試行錯誤を繰り返す
活動のことである。
これを「予想したことのまちがいによって駆
動される学習(Predictive Error-Driven
Learning)」という。
子ども(もちろん、大人も)は、たくさんま
ちがえる。たくさんまちがえるけれど、それ
だけたくさん学習する。だから、まちがえた
って、いい。ただし、まちがえたまま、放置
してしまうと、学習をあきらめてしまう恐れ
がある。
①まちがえること(学習の起点)
②試行錯誤(学習行為)
③問題解決(学習の達成)
以上の3つはセットであり、①を②によって
③に結びつけることが学習の目的である。
たとえば、ワークの問題を解いてみる。
正解〇は、身につけたこと(知っていること
・できること)の確認。
学習は、不正解×に対して、「新たに知るこ
と」「できるようにすること」である。
そのために、繰り返しや試行錯誤が必要なの
だ。
したがって、テストの不正解×に対して、教
師や保護者は「ていねいに覚えよう」「もう
一度、解いてみよう」と子どもを励ますのが
正しい対応である。
まちがっても、「なんでできないんだ」など
と叱ってはいけない。不正解に対して、子ど
もを叱る行為は、学習意欲を失わせるだけで
なく、学習能力を奪うことになりかねない。
叱られた子どもの脳が、闘争・逃走反応(
fight-or-flight response)を起こすと、学
習に対して、癇癪を起したり、無気力になっ
たりしてしまう。
子どもがまちがえたときに、子どもを励ませ
ば、そのまちがいは、学習のスタートライン
になる。子どもを叱責すれば、そのまちがい
は、学習の停止線になる。
人類は、原人のころから、無数にまちがえ、
無数の試行錯誤によって生き残ってきた。
まちがえたら、もう一度、やればいい。
そして、目的を達成するまで、繰り返すこと
が本来の学習である。
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7月の教育アドバイス
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失敗することを恐れるな。トライしないこと
を恐れよ。(マイケル・ジョーダン元プロバ
スケットボール選手)
Don’t be afraid to fail. Be afraid not
to try. (Michael Jordan)
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ださい。
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