2024/10/08 06:17配信
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2024年10月8日
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10/8 子どもの目標に対して、親はどういう
態度をとるべきか
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子どもの目標に対して、大人が繰り返す失敗
は、子どもの現状を見て、ネガティブな発言
をしてしまうことである。
そもそも目標は、自分の現状のなかには存在
しない。だからこそ、人は、目標を達成する
ために取り組み、そして、試行錯誤する。
もし目標が現状のなかに存在するなら、努力
は必要ないだろう。
自分の現状に関わらず、目標が先にあり、現
状では目標を達成できないから、人は、積極
的に、計画的に、そして、一生懸命に取り組
むのだ。
子どもが目標にむかって取り組んでいるとき
に、大人が、子どもの現状を判断して、「君
には無理だ。あきらめたほうがいい」とネガ
ティブな態度でアドバイスしたならば、子ど
もは、あきらめてしまうかもしれない。
子どもの可能性が閉ざされてしまう。
大人の尺度は、子どもの可能性を見誤ること
が多い。なぜなら、大人の可能性は、社会的
な制約など、現状に拘束されることが多いか
らだ。
しかし、子どもの可能性は、ぜんぜん違う。
子どもの状態を見て、的確にアドバイスでき
る大人がいれば、子どもの可能性は大きく開
かれる。子どもに潜在する能力は、大人が考
えているよりも、はるかに大きなものだ。
目標は、一つではない。長期的な目標もあれ
ば、短期的な目標もある。
具体的に、個人の目標、家族の目標、健康の
目標、社会的な目標、仕事の目標、教育の目
標、遊びの目標、ボランティアの目標など、
さまざまな目標があるだろう。
目標は、たくさんあっていい。そして、どの
目標も大切にしたい。
さて、目標に対する考え方がわかれば、子ど
もの目標に対する親の態度は、明確である。
子どもの目標を肯定すること。
子どもの目標への取り組みを見守ること
。 大人の目から見て、「無理かも」と思ったと
しても、「しっかり」と応援すること。
かりに取り組みの途中で、子ども自身が「目
標に届かないかも」と思ったとしても、親は
黙って子どもの態度を見つめること。
子どもの目標が、「本当にやりたいこと」で
あれば、子どもはギリギリまで努力すること
ができる。
子どもの目標が「だれかに与えられたこと」
であれば、子どもはあきらめてしまうかもし
れない。
本来、自分の目標は、「自分が本気で達成し
たいこと」であるべきだ。
親は、子どもの取り組みの結果ではなく、子
どもの目標にむかう過程をきちんと評価しな
ければならない。
そうすれば、失敗したとしても、子どもは、
再び立ち上がることができる。
まちがっても、「無理だといったじゃない」
などといってはならない。なぜなら、失敗が
なければ、成長もないからだ。
そもそも「試行錯誤」が、人類の発展の根幹
である。
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10月の教育アドバイス
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本は、わたしたちの心の氷海を砕く斧だ。
A book must be an axe for the frozen sea
within us.
(フランツ・カフカ 1883-1924チェコの小説
家)
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