2024/11/18 06:15配信
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2024年11月18日
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11/18 受験生の慢性的なストレス(1)
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入試開始まで数カ月となった段階で、受験生
が、急に学習意欲を失い、学習を投げ出して
しまうことがある。
受験生の慢性的なストレスが原因であるが、
子どもを取り巻く環境次第で、友だちに誘わ
れ、遊びやゲームやスマホなど学習から遠ざ
かる方向にのめり込んでいき、さらにストレ
スをため込むことになる。
遊びやゲームやスマホはストレス解消になら
ない。その証拠に、大人が意見せずに見守っ
ていても、子どもは学習意欲を取り戻すこと
ができない。
ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールは
副腎皮質から放出される。急激なストレスや
慢性的なストレスによって、コルチゾールの
分泌が増加する。そして、コルチゾールの過
剰な分泌は、脳の海馬の神経細胞を減少させ
る。
また、コルチゾールと、うつ病やPTSDなどと
の関連も研究され、慢性的なストレスを経験
している人たちのコルチゾール濃度は高くな
るという。脳の海馬の萎縮、記憶力や認知機
能の低下も報告されている。
では、慢性的なストレスで学習意欲を失って
しまった受験生は、どうしたらいいのだろう
か?
まず準備として、生活習慣のバランスや秩序
を取り戻す必要がある。
つまり、早寝早起き!
夜、寝る前にパソコンやゲームやスマホなど
に時間を使っていると、熟睡できなくなるの
で、ストレスや疲労から回復できない。朝起
きたとき、心身に疲れが残っているようなら
ば、寝る前の行為に原因があるのだ。
心身に安定と強さがなければ、慢性的なスト
レスに対処することができない。
朝は、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの
時間である。太陽の光によって、セロトニン
が活性化される。そして、セロトニンが分泌
されると、生活の意欲が喚起される。
ところが、セロトニンが不足していると、目
覚めが悪くなる。やはり、ストレスがセロト
ニンを減少させるのだ。
セロトニンは、睡眠ホルモンのメラトニンの
材料でもあり、メラトニンの分泌が減少する
と、熟睡できなくなる。
寝る前のパソコンやゲームやスマホも、メラ
トニンの分泌を抑制するので、睡眠不足を助
長する。
こういう仕組みがわかると、慢性的なストレ
スの解決には、時間がかかることもわかるだ
ろう。
慢性的なストレスによる、学習意欲を失った
状態から回復するためには、まず「早寝早起
き」で、生活のリズムを取り戻すことが必要
だ。
入学試験は、たいてい午前中に始まる。
日中は、セロトニンの時間である。
したがって、「早寝早起き」は、受験生の基
本でもあるのだ。
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11月の教育アドバイス
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現実の世界には限界がある。想像の世界には
際限がない。
The world of reality has its limits; the
world of imagination is boundless.
(ジャン=ジャック・ルソー 1712-1778 フラ
ンスの哲学者)
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