2024/12/03 06:11配信
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2024年12月03日
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12/3 脳は身体の器官
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分子生物学者は、「脳が身体の器官であるこ
とを忘れてはいけない」と強調する。
「あなたの最高の脳は、あなたに最適化され
た脳である。脳がダメージを受けたならば、
心身はダメージを受けた働きしかできない。
だから、あなたは、自分の脳を大切にしなけ
ればならない」
子どもが心身のトラブルに陥っているとき、
大人は精神的な面を見て励ますことが多いだ
ろう。
なにか(だれか)が子どもの心を傷つけたに
ちがいない。子どもは助けを求めているはず
だ。大人が手助けをしなければ・・・
その考えや行動は、もっともだろう。
しかし、心を問う前に、子どもの脳はどうい
う状態なのかを考える必要があるかもしれな
い。
たとえば、不規則な生活で、心身のバランス
を維持するセロトニンや熟睡に導くメラトニ
ンなどのホルモンの分泌が減少して、身のま
わりのストレスに抵抗できなくなっているの
かもしれない。
偏った食事でビタミンやカルシウムなどのミ
ネラルが不足して、イライラしているのかも
しれない。
GI値(糖質の吸収度合い)の高い飲食で血糖
値が乱高下するために、精神が不安定になっ
ているのかもしれない。
とくに、睡眠不足は、脳のコントロールを失
わせるので、子どもにとっては大敵だ。打た
れ弱い状態になってしまう。
北欧では、冬季になると、うつ状態になる人
たちが増える。ウインター・ブルー(冬季う
つ)は、心の問題とは限らず、日照時間が短
くなることによって起きる。
太陽に当たる時間が減少すると、神経伝達物
質であるセロトニンの分泌が低下する。セロ
トニンの分泌が低下すれば、体内時計を司る
メラトニンの分泌も低下するので、睡眠の質
が悪化する。やがて抑うつ状態になり、気分
がブルーになるのだ。
さて、小中学生の不登校が増え続けている。
調査によると、多くの理由は、「学校生活に
やる気が出ない32.2%」であり、次が「不安
・抑うつ23.1%」「生活リズムの不調23.0%」
である。
その回答だけ見ると、神経伝達物質のドーパ
ミン(やる気)、セロトニン(心の安定)、
メラトニン(生活リズム)の分泌低下と関係
があるものばかりである。
早寝早起きして、朝、自然光を浴びるように
すれば、問題が解決する子どもも多くいるの
ではないだろうか。
もちろん、不登校には、学業不振、友人関係
や親子関係など、心の問題も理由としてある
けれど、それでもストレスに対してあまりに
抵抗力がないのは、脳が身体の器官であるこ
とを忘れているからかもしれない。
生活習慣を見直して、脳がきちんと機能する
ようになれば、学校生活にやる気を取り戻す
子どもたちが出てくるだろう。
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12月の教育アドバイス
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一生懸命にやることに替わるものなどない。
There is no substitute for hard work.
(トーマス・エジソン1847-1931 アメリカの
発明家)
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