2024/12/16 06:12配信
山手学院こども教育研究所メルマガ
バックナンバー
2024年12月16日
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
12/16 日本の英語力
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
EF(エデュケーション・ファースト)の英語
能力指数2024年世界ランキング(世界116か
国、英語を母語としない約210万人のテスト
結果を基にした世界最大の国際調査)で、日
本は、「英語力が低い国・地域(62~92位)」
のうち、92位の最下位となった。
ちなみに、フィリピン22位、香港32位、韓国
50位、中国91位。
フィリピンは高い英語能力の国・地域、香港
や韓国は標準的な英語能力の国・地域に分類
されている。
英語と大きく異なるハングルを使う韓国が50
位に位置している以上、英語と日本語の違い
が原因ではなく、あきらかに日本の英語教育
に問題がある。
上記の調査は、言いかえれば「英語を第2の
母語として使えるか」ということだろう。
母語は、文字どおり、母親や身の回りの人た
ちから学んで、音声言語として身につけた言
語である。
目の前の人が発する音を聞く。それをまねし
て発音する。目の前の人の口の形をまねて、
聞いた音に近づける。それを何度もくりかえ
す。
言葉の意味は、言葉が使われる状況の中で自
然に覚えていく。
つまり、母語とは、周囲の発音・発語・発話
をまねながら身につけた言語である。
母語の形成は、日本語も例外ではなく、リス
ニング(聞く)、スピーキング(話す)、リ
ーディング(読む)、ライティング(書く)
の順に学び、全体として作られていく。
ずいぶん以前から、日本の英語教育は、「聞
く・話す」が少なく、「読み書き」英語にな
っている、と指摘されていた。
現在は、かなり解消されているけれど、それ
でもリスニングがまだまだ足りないのではな
かろうか。
韓国では、ハングルを聞いて話せるようにな
ると、「この子も、ようやく耳が開いたね」
というそうだ。
聞いてわかるから、人と話せるようになる。
すべての言語がおなじであろう。
さいわいなことに、現在の中学生の英語の教
科書は、QRコードを読み込むことで、リスニ
ングができるようになっている。
リスニングから言語学習に入らないと、どの
言語に対しても、「耳が開く」ことがない。
耳が開けば、自然に話せるようになっていく
だろう。
ただし、日本人の特性である「恥じらい」は
英語の習得を難しくしてしまう。
勇気をもって、自分の声を出すことが肝心で
ある。
(参考:金両基『ハングルの世界』中公新書)
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
12月の教育アドバイス
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
一生懸命にやることに替わるものなどない。
There is no substitute for hard work.
(トーマス・エジソン1847-1931 アメリカの
発明家)
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ご質問等がございましたら、ぜひお知らせく
ださい。
山手学院こども教育研究所
E-mail ykl@yamate-gakuin.co.jp
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
不登校や転学、また通信制高校の選択など、
子どもたちの抱える問題をご相談ください。
[山手学院サポート]
https://www.yamate-gakuin.co.jp/yamate-support/
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
お友達にご紹介ください。
小学生にも中学生にも役立つ情報を配信いた
します。ぜひお友達に山手学院こども教育研
究所メールマガジンをご紹介ください。
●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[山手学院ホームページ]
https://www.yamate-gakuin.co.jp/
[メルマガ バックナンバー]
https://www.yamate-gakuin.co.jp/backnumber
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■山手学院こども教育研究所メルマガの登録
解除は、以下のURLをクリックしてお手続き
ください。
https://www.yamate-gakuin.co.jp/mail-magazine-cancel/
- カテゴリーがありません