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2024年4月30日

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4/30 学習の意味
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学習は、『論語』の冒頭「学びて、時にこれ
を習ふ。また、よろこばしからずや」が本来
の在り方である。
漢字の字義や和語の意味を調べると、
「学」は「子どもが教育的気づきを得ること」
「習」は「鳥が晴れた日に飛べるまで羽ばた
くこと」、
「まなぶ」は「まねてみること」、
「ならう」は「学んだとおりにすること」で
ある。
学という漢字を「まなぶ」、習という漢字を
「ならう」と訓じたのも、漢字の字義を知る
と、古人の知識が正確なものであったことに
敬服する。
つまり、学習という言葉は、「最初は真似た
り教わったりして学び、つぎに学んだことを
繰り返しによって自分のものにする」という
ことだ。
幼い鳥が学習によって自分で飛べるようにな
るイメージなので、たしかに、喜ばしい。

さて、脳の神経細胞は、刺激の繰り返しによ
って、信号伝達をおこなうためのシナプス結
合を起こす。
そして、繰り返すほど、神経伝達物質とそれ
を受け取る受容体が増える。
さらに、情報伝達経路である軸索をミエリン
鞘が包んで、神経伝達を加速させる。
学習の「習」は、神経細胞のこの過程を表し
ているといっていい。
「繰り返せば、できるようになる」
「繰り返せば、速くなる」
というのは、経験としてもそのとおりだ。

子どもの大きな特性の一つが、大人ほど、繰
り返しを嫌がらない、ということである。
むしろ、気に入ったことなら、満足するまで、
何度でも、繰り返すことができる。
子どもが集中して学習に取り組んでいるとき
には、できるだけ介入しないで、ぜひ見守っ
てあげよう。
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4月の教育アドバイス
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文字が読めないアルプスの少女ハイジに対す
るクララの祖母のアドバイス
「読むことはできない、という羊飼いのペー
ターの言葉を信じたから、あなたはアルファ
ベットさえ覚えられなかった。さあ、わたし
がいうことを信じなさい。あなたは、すぐに
読むことができるようになる」
(ヨハンナ・スピリ『ハイジ』)

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