
令和6年9月26日、埼玉県教育委員会は、令和9年度入学者選抜実施基本方針を公表しました。
現在の中学1年生が受検する埼玉県公立入試から選抜制度が変わります。なお、令和6年10月には、暫定版の入学者選抜実施要項・入学者選抜要項が公表される予定です。
■選抜の種類
共通選抜と特色選抜の2つとなります。
共通選抜では学力検査、調査書及び面接の得点で選抜が実施されます。
特色選抜では、共通選抜で実施する学力検査、調査書及び面接の得点に加え、各高等学校が学科、コース等の特色に応じて特色検査や傾斜配点を実施し、得点とすることができます。
現行で実施されている学校選択問題については、制度変更後も各高等学校の判断で選択、実施することができます。
■傾斜配点
理数科や外国語科で実施されている傾斜配点については、特色選抜において1教科ごと150点または200点とすることができます。現行制度からは変更となります。
■面接
面接は30点満点が基本点になります。個人面接または集団面接を実施します。
共通選抜では、各高等学校の判断で、2倍の60点とすることが可能です。
特色選抜では30点を基本点に、調査書の得点と面接の得点の合計が、学力検査の基本点(500点満点)の合計の1.5倍を超えない範囲で、各高等学校が定めることになります。
■調査書の得点
共通選抜では、各学年の比率を①1:1:1、②1:1:2、③1:1:3のいずれかから各高等学校が選択することになります。また、①~③から選択し、算出した基本点は、200点、300点、400点に換算し直して調査書の得点とすることになります。
特色選抜では各高等学校が学年ごとの比率を定めることが可能ですが、各学年の比率の数値の合計は、10を超えない範囲とすることになります。
■特色検査
特色検査は、実技検査または作文(小論文)を実施することになります。特色検査を実施した場合の得点は、学力検査の基本点(500点)、調査書の得点、面接の得点の合計を超えない範囲で各高校が定めます。
■選抜の手続き
共通選抜と特色選抜の両方を実施する学科、コース等については、特色選抜による入学許可候補者決定後、共通選抜の入学許可候補者を決定することになります。特色選抜は募集人員の20~80%、共通選抜は残りの100%となります。人数の割合は令和7年12月に公表される予定です。
■選抜段階
共通選抜のみまたは特色選抜のみを実施する学科、コース等については、第1次選抜、第2次選抜が実施されます。
■追検査
追検査では面接・特色検査は実施されません。
ただし、不登校の生徒などを対象とした特別な選抜、帰国生徒特別選抜による募集、外国人特別選抜による募集、定時制課程における特別募集では、追検査でも面接が実施されます。
以上が概要です。
詳しくは埼玉県HPでご確認ください。
https://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/news/page/news2024092601.html