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「室長が行く」淑徳中学高等学校 HOTLINE202510
HOTLINE
2025/10/14
「室長が行く」淑徳中学高等学校 HOTLINE202510

SCHOOL DATA
淑徳中学高等学校【私立・共学校】
住所:東京都板橋区前野町5-14-1
電話:03-3969-7411
アクセス
  東武東上線「ときわ台駅」より徒歩(約15分)
  都営三田線「志村三丁目駅」より徒歩(約15分)
 【スクールバス】
  東武東上線ときわ台駅、JR赤羽駅、西武池袋線練馬高野台駅より

仏教を通して3つの「L(Life・Love・Liberty)」の精神を育む近代的な学び舎

今回は、東京都板橋区にある淑徳中学高等学校に訪問し、校長の五島德之先生にお話を伺った。東京都23区都心部の住宅街に校舎を構えるが、学校周辺は車も少なく静かで、敷地内には緑が多い。全面人工芝の校庭や第二グラウンド、武道場と第二特別教室を兼ね備えた校舎やトレーニングジムなど、充実した施設が活発な中高生のパワーを受け止めてくれる。登下校時はときわ台駅・赤羽駅・練馬高野台駅の路線の異なる三駅からスクールバスも発着し、多方面からアクセスがしやすくなっている。

仏教を通した「心の教育」

淑徳は133年の歴史を持つ、仏教精神を持つ学校だ。生徒が仏教徒である必要はない。他者を理解し、他者に生かされ、共に生きることのできる、このような「利他共生」の仏教精神を持ち、人の役に立つことのできる人材を育てることを目指している。そのために淑徳では、仏教を通じた様々な取り組みを行っている。
「淑徳の時間」では、週に一コマ、クラスごとに仏教の話に身近な問題を交えながら、人間性や倫理観を育む。また、年4回の仏教行事では、記念式典を行うとともに、著名人を招いての講演会が行われ、命の大切さなどを学び、心を豊かにしていく。朝のお勤めは、主に日直が参加し、般若心経を読経し、担当の先生からのお話を聞く。任意の参加ではあるが、多くの学年・クラスの生徒が参加している。

一人ひとりの目標を叶えるコース編成

淑徳のコース編成は、中学時は2コース、高校時は3コース(中入生は4コース)あり、全コース国公立大学入試に対応したカリキュラムになっており、一人ひとりの目標を叶えるためのカリキュラムが整っている。
中学では、スーパー特進東大選抜とスーパー特進の2コース編成となっている。「東大選抜」からは東大生も輩出するが、全員が東京大学を目指すわけではなく、生徒のそれぞれの目指す進路をサポートしている。
高校では、さらに細分化されて、上記の2つのコースのほかに、特進選抜と留学を加えた計4コース(高校から入学した生徒は東大選抜を除く3コース)となっている。2年次に、留学以外のコースは文系と理系に分かれて目標の進路を目指していく。
留学コースは、淑徳の大きな特長の一つであり、受験生からの人気も高い。1年生の夏から、2年生の夏にかけて、約1年間の留学を行う。留学先はアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの計5か国、約40もの多岐にわたる。それらの学校の中から説明会や面談を通して、自分に合った留学先を決定していく。五島校長は、全員が1年間留学に行くことに大きな意味があると話す。そのメリットとして、クラス全員が同時期に留学をするため、生徒間での学習進度のズレが発生しないことや、長期間の海外生活の中での英語力の劇的な向上、留学先での経験を語り合うことでの団結力の向上などを挙げた。実際に留学した生徒たちは皆、見違えるようになって帰ってくるといい、高校生の伸びしろや知らない地での関係を築く能力には目を見張るものがあるそうだ。留学コースでは、留学前後や留学中のサポート体制も整えており、1年間の経験だけにとどまらず、その後もさらに成長をすることができる。

図書館の洋書コーナー。ほかにも英会話等で使用するEnglish Studioもある。

充実の課外プログラム

学習の柱となるのは授業だが、課外サポートも充実しており、中学高校の両方で放課後ゼミや長期休み中の講習が開催されている。その中でも、他校にはない淑徳の取り組みとして、淑徳アドバンスがある。淑徳アドバンスとは、放課後の教室を利用した学校内の予備校で、目的・レベルに応じた集団授業や、OB・OGの大学生が担当してくれる個別指導がある。個別指導は人気が高く、講師の先輩を見て、「自分もこうなりたい」という憧れを抱くことで、生徒のモチベーションアップにつながっているそうで、実際にここで教えを受けた生徒が大学進学後に淑徳アドバンスの講師として戻ってくることも多いという。生徒と卒業生の学年を超えたつながりが淑徳をますます発展させている。

図書館にある自習コーナーは一人ずつアクリル板で区切られ、照明もある。

大学合格実績

現役での大学進学が多いのが、淑徳の合格実績の特徴だ。学校生活の中で部活動や学校行事などにも全力で取り組みつつ、勉強も怠らない文武両道を貫き通した成果だ。国公立大学80名の合格者のうち74名が現役での合格であり、さらに昨年は東京大学の推薦入試の合格者も輩出している。今後、更なる飛躍が期待される。
その他の特徴としては、海外大学への進学者の多さも挙げられるだろう。中学校3年生時から、英語圏の国々で留学や移住などをするための英語力の測定に用いられるIELTSの対策授業や受験を行っており、海外大学に進学するためのサポートも手厚いことがこの数字の多さの理由だ。

職員室前のシルバーの壁は実はガラス黒板になっている。

生徒が中心となって運営する学校行事

年間を通じて、多くの学校行事があるが、特に全校で大きな盛り上がりをみせるのは、体育祭と文化祭の二つだ。
一学期の目玉は体育祭。中高6学年で生まれ月ごとに春夏秋冬の4チームに分かれる。これは他校にはないユニークな分け方だ。それにより、学年やクラスを越えた交流が生まれ、さらに入学から卒業まで一貫して同じチームに所属するので、思い入れや結びつきが強くなる。それぞれの季節ごとに伝統があり、それが受け継がれているのも淑徳の体育祭を特色あるものにしている。卒業生が体育祭の練習を見に来ることも珍しくないそうで、自身の団に愛着を持っていることがうかがえる。体育祭の様子は、ホームページのオンライン説明会やYouTubeなどで見ることができるので、ぜひ白熱している様子を見てもらいたい。
二学期の目玉は文化祭だ。光輪祭という名前がついており、生徒が主体的に運営する。淑徳では、生徒が中心となって行うことが多く、文化祭もそのひとつだ。今年は10/25(土)・10/26(日)に開催される。事前予約制となっており、ホームページから申し込みが可能となっているので、ぜひ申し込みをして文化祭に来場してほしい。

人工芝の校庭。地下アリーナや、近くにもうひとつ人工芝グラウンドがあるなど施設は充実している。

勉強だけでなく部活動も結果を出す

野球部はここ5年で東京都のベスト8以上に三度進出しており、淑徳の看板部活動のひとつである。淑徳では、「淑徳の野球」に魅力を感じた近隣の地域の野球少年たちが入学し、高校で切磋琢磨しあいながら力を蓄え、強豪校にも引けを取らない実績を残している。なかには、中学時代には日の目を浴びなかった生徒が高校で活躍するといったケースもあり、高校で大きく成長していることがわかる。特に、夏の甲子園を目指す予選では、吹奏楽部とバトンダンス部で結成される応援団を中心に学校が一体となる。
また、柔道部も強豪として知られており、卒業生の髙市未来さんが三大会連続のオリンピック出場を果たすなど、上の舞台でも活躍する卒業生を多く輩出している。
社会福祉部も活発な活動を見せている。ボランティア・アワードに4年連続全国大会出場し、全部員での年間300時間以上の子ども食堂のボランティアを評価されて、表彰もされた。この活動時間は、他に類を見ない、全国一の活動量だ。

5階にある屋上庭園は憩いの場所だ。この日は天気も良くスカイツリーが見えた。

「利他共生」の精神を学び、羽ばたいていく

五島先生に淑徳の生徒の特徴をお聞きすると、「優しい子が多いです。」と答えてくださった。なんと、今年度から校長に就任した五島先生を気遣った声掛けをしてくれる生徒もいたそうだ。「他者から理解され、他者を理解し、共に生きる」という仏教精神を体現している、素晴らしい生徒たちだ。そのお話のあとに五島先生は「その中でもいろんな子がいます。そういった子がいろんな場面で活躍する、それを支えるのが学校の役割です。」とおっしゃった。
最後に、どんな子に淑徳に入学してほしいか尋ねたところ、「小中学校のときにうまくいかなかったことがあってもいいと思います。そういった子たちが、この学校で主人公になって大きく羽ばたいてほしいです。」とおっしゃった。また、中学受験生に向けて「中学3年間で自信を持って、高校で羽ばたいてもらいたいです。」とメッセージを送られた。
取材を通して、淑徳の「利他共生」の精神が生徒や先生方にも浸透し、それが様々なかたちで実践されて輝かしい結果に結びついていることがわかった。校長先生に校内の施設をご案内いただいたときにちょうど休み時間になり、たくさんの生徒を見かけたが、実に楽しそうで輝いて見えた。淑徳の素晴らしい環境の中で、豊かな心を育みながら文武両道で成長したいと思ったら、ぜひ学校に足を運んでもらいたい。11月と12月には学校説明会・個別相談会が開催されるので、実際に訪れて、淑徳の良さを五感のすべてで感じてほしい。

【志木校 長谷川光義】
学力だけではなく、仏教の教えを通じて、生徒の心を成長させる。淑徳高校だからできる方法で、希望する進路を実現させる指導について知ることができました。綺麗な校舎で学ぶ生徒、熱心に指導する先生方も、とても印象的でした。

【新座校 霧島遼太】
高い教育熱を持った先生方と最先端の設備を駆使した授業に感銘を受けました。この学校であれば、生徒たちはきっと大きな成長を遂げられると感じました。ぜひ、一度足を運び魅力を感じてみてください。

「生徒による学校見学会(予約制)」が開催されます。淑徳中高を目指す方はもちろん、少しでも興味のある方には参加をお勧めします。
11月 3日(月・祝)終日
11月24日(月・祝)終日
12月 7日(日)終日
詳しくは淑徳中学高等学校のホームページをご覧ください。

淑徳中学高等学校ホームページ https://shukutoku.ed.jp/

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