
2025年4月23日
埼玉県から、令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施状況が公表されました。これは、2月末に実施された入学者選抜に関する資料です。この資料からは、全日制・定時制課程の応募状況や学力検査の平均点、不登校の生徒などを対象とした特別な選抜の実施状況、欠員補充を実施した学校数や欠員補充の状況などがわかります。
〈各教科の平均点〉
過去2年間の各教科の平均点と受検者数は次の通りです。

学力検査問題の英語の平均点が-9.8点と大きく下がりました。英語と数学で学校選択問題が実施されるようになった2017年度入試(平成29年度入試)以降、最も低い平均点となっています。(「平均点の推移」を参照)
一方で、国語が+5.3点、理科が13.2点を大きく上昇しています。理科は、社会より低い平均点になることが多いのですが、今年は社会とほぼ同じ点数でした。
英語と数学で学校選択問題が実施されるようになった平成29年度入試以降の各教科の平均点は次の通りです。(各教科、最も低い平均点だった年の点数を着色しています。)
〈平均点の推移〉

小問ごとの通過率(正答率)などの詳細なデータについては、例年7月ごろに埼玉県立総合教育センターのホームページで公開されます。
〈欠員補充の状況〉
令和7年度では、51校で欠員補充が実施されました。欠員数は1,857人で、前年度と比較すると学校数が3校、欠員数は606人増えています。
欠員補充後の欠員数は1,540人と、前年度よりも576人増えています。募集人員の充足しない学校数は47校でした。
〈不登校の生徒などを対象とした特別な選抜〉
全日制では受検者が351人でした。前年度よりも3人減っています。入学許可候補者は254人、合格率は72.4%でした。前年比-4.4%となっています。
不登校の生徒などを対象とした特別な選抜では、第1次選抜において、自己申告書を提出した者を対象に特別な選抜が実施されます。原則として全日制課程・定時制課程の全ての学校、学科等で実施されます。出願にあたっては、「自己申告書」を、在学中学校長を経て、志願先高等学校長に提出する必要があります。