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2025/10/30
小学生向け宿泊イベントのご紹介

山手学院では小学生向けの楽しい宿泊イベントを実施しています。

ジュニアサマースクール(小学2年生、3年生)
サマースクール(小学4年生~6年生)
そろばん合宿
プログラミング合宿

いずれもとても人気のあるイベントです。今回は、この夏に実施したそれぞれの宿泊イベントを、実際に同行したスタッフによるレポート形式でご紹介させていただきます。

ジュニアサマースクール

山梨県・静岡県に行きました。両日とも天気に恵まれ、絶好のジュニアサマースクール日和となりました。
まずは、山梨県立リニア見学センター!
超伝導の実験を見ることもでき、なぜリニアモーターカーが浮いているのかを、目で確かめることができました。同じフロアにある、リニアモーターカーの模型に乗ることもできました。
そして、なんと試験走行のリニアモーターカーを間近に何度も見ることができました。
(試験走行は不定期のため、見られたらいいなと、ずっと企画段階から祈っていました。)
通り過ぎるときに大歓声があちらからこちらから上がり、時速500㎞のスピード感は圧倒されました。実際に乗車できるまであと数年。乗ったときに今回のジュニアサマースクールを思い出してもらいたいです。
続いて桃狩り!
自分が狩った桃と用意されていた桃と食べ比べ。
いい桃が見つかりましたか?
硬さはどうでしたか?
味はどうでしたか?
お店で買った桃とも、味を思い出して、食べ比べてみてください。
ホテルに着いたら、理科実験。
今日見たリニアモーターカーのおさらいをしました。
かんたんに作れるリニアモーターカーの実験で浮いていることを再確認。
この仕組みの応用で、あんなに速く走ることができるんだ!
普段会う友だちだけでなく、ちがう校舎の友だちとも1泊。
ご家庭を離れてお子さまだけの宿泊は、なかなかできない経験でした。
2日目は富士サファリパークで、大型バスに乗って園内を1周。
ライオンやキリン、ゾウといった大型の動物が大自然の中を闊歩する姿は、身近な動物園ではみることはできません。
動物たちを間近に見て、動物たちの生態を学ぶことができました。
非常に短い1泊2日でした。
お子さまたちが楽しんでくれている姿をみて、私たちもとてもうれしかったです。
この1泊2日でお子さまたちは、リニアモーターカーの技術を学び、農園での収穫体験、動物の生態を学び、大きく成長できたのではないかと実感しております。

サマースクール

小学4~6年生と引率のスタッフ、総勢100名あまりで群馬県に行きました。
初日は、群馬県立自然史博物館で地球の歴史、動物のこと、自然のことをワークシートを通して、学習をしてもらいました。お子さまが博物館をまわりながら、一生懸命ワークシートを埋めてくれていた姿は、ワーク―シート作成者として、とてもうれしく思います。ワークシートは全部うめられたかな?どこに展示してあるかわからなかった、そんな声も聞こえそうですが、知識を増やしてくれれば幸いです。
ホテルに着いたら、お風呂&食事。その後は天体観測を行いました。天気は良かったのですが、あいにく雲や霧がでてしまい、夜空での観測はできませんでした。(山の天気は読めません…。とても残念。)室内でのプラネタリウム鑑賞となりましたが、星空案内人のタッキーさんのお話は面白く、ランタン(強い光源)を使った目の実験はびっくりでしたね。暗さに目を慣らし、夜空を見上げてみてください。きっといつもより星が多くきれいに見えるでしょう。
2日目は、魚のつかみ取りからスタートです。小川の水が冷たくて「気持ちいい」と言っていたお子さまもいれば、「冷たすぎ…」というお子さまもいました。魚のウロコがつかむのを邪魔して、するりと逃げられてしまうお子さまもいれば、ものの数秒で魚をつかみ取ったお子さまもいました。魚をつかんで捕まえるといったことは、多くのお子さまが初めてでとても印象に残っているようです。
魚のつかみ取りのあとは、カレー作り。ご家庭で料理のお手伝いをしたことがないお子さまや学校で調理実習の経験がないお子さまの包丁やピーラーの操作は結構ヒヤヒヤものでした。それでもしっかりとカレーを作り上げ、おいしくいただくことができました。この経験を活かしてぜひご家庭で、カレー作りにチャレンジしてみてください。
食事の後はホテル内でのクイズ大会・ホテルDEアドベンチャーです。いろいろなクイズを解きながらのチーム戦、チームで知識を出し合ってクイズをたくさん解きました。
ここで1問。黒のス、赤のハ、黒のクとあったときに、残りの赤の文字は何でしょうか?一緒に考えてみてください。(一番正答率が低かった問題です)
お風呂と食事の後は、キャンプファイヤーの時間です。その前に、雲が昨日より少なかったので、昨日教わった星の見方で夜空を見上げると、埼玉でいつも見ている夜空より、明らかに多くの星をみることができました。そして、キャンプファイヤーでは火の神様が登場。代表者が神様と一緒に薪に点火をしました。じゃんけん列車で楽しんだ後、今日の最後のイベント、打ち上げ花火!20発程度を夜空に打ち上げ興奮冷めやまぬ中、2日目の夜を終えました。
最終日。谷川岳ロープウェーでおよそ標高1500m地点へ。ロープウェーでは絶景に大興奮。ロープウェーを降りたら、大パノラマが広がり、爽快な気分に。「ヤッホー」って叫びたくなるよね!
昨年と異なり、今年はブドウ狩り。いいブドウは見つけられたかな?
皮も丸ごと食べられました。
あっという間の2泊3日。いろいろなことを体験してくれました。
この2泊3日でお子さまたちは、博物館や星空観賞、クイズでいろいろな知識を得て、魚のつかみ取り、キャンプファイヤーやロープウェーで自然のすごさを体験して、大きく成長できたのではないかと実感しております。

そろばん合宿

今年は群馬県のみなかみ町まで足を延ばし、2泊3日の合宿に行ってきました。
約800分(=通常授業4か月分 ※週1コマ50分授業とした場合)の宿泊学習でしたが、どのお子さまも集中して、とてもよく頑張ってくれたと思います。
そろばんの練習を積み重ねていく中で、技術はもちろんですが、最後までやり抜く力も身に付いたのではないでしょうか。
練習を行う班は級ごとに分けたので、「周りに同じくらいの級の子ががんばってやっている。だから私も負けないぞ!がんばるぞ!」という環境で、集中してそろばんに向き合うよい機会になったかと思います。
また、最終日には合宿に参加した全員で記録会を行いました。
時間計測前のピンと張り詰めた静けさの後、「よーい、はじめ!」の合図で一斉にそろばんを弾く音のみが教室内に響き渡りました。低学年から高学年、練習している級も14級から段位までと様々でしたが、それぞれの目標に向かって全員がそろばんに取り組む懸命な姿は、周りから見てみると圧倒されるものでした。
普段の大会に向けての練習でもそうですが、そろばん合宿では練習した種目やその結果をすべて記録していきます。
「現状、できていない種目は何なのか」「あとどのくらい点数をあげるべきなのか」
記録用紙をもとに目標設定をし、そこに近づくための練習を3日間行いました。設定した目標に向かって突き進む姿勢を養うこともこの合宿の大きなテーマです。
先日、野球選手のイチロー選手がMLBの野球殿堂入りのスピーチでこのようなことを話していました。
野球とそろばんでは全然ちがうじゃないかと思うかもしれませんが、是非読み進めていただきたいです。
【子どもの頃からの夢は、プロ野球選手になることでした。小学校6年生の時にはそのことを作文にも書きました。今、もしその作文を書き直せるなら、「夢」という言葉ではなく「目標」という言葉を使うでしょう。夢は必ずしも現実的ではありませんが、目標は、どうすれば到達できるかを深く考えれば、実現可能なものです。夢を見ることは楽しいことですが、目標を持つことは困難で挑戦的です。「何かをやりたい」と言うだけでは足りません。本気でやるつもりなら、どうすれば達成できるかを真剣に考えなければなりません。私はその作文の中で、「プロになるには毎日の練習と準備が大切」と書きました。目標を定めて努力する中で、「継続こそが成果の土台になる」ということを学びました。】
※全て英語のスピーチでしたが、和訳したものです。
この2泊3日で培った『目標を設定し、そこに向かって努力をする力』は他の学習や習い事にも活用できます。合宿で得た経験を、そろばんはもちろんのこと、普段の学習にも活かしてみてください!

プログラミング合宿

山手学院でプログラミング合宿を行うのは、今年初の試みとなります。
2泊3日という期間でしたが、どのお子さまも集中し、とてもよく頑張ってくれていました。
今回のプログラミング合宿では、mBlockというアプリを使用しました。普段、山手学院の学童で使用しているScratchや、プログラミング教室で使用しているQUREOなどと同じくビジュアルプログラミングアプリ(命令が書いてあるブロックを並べるタイプ)と呼ばれているものになります。基本的な操作は同じなので、どのお子さまも難なく使いこなせていました。
まずは、mBlock で動かすためのmBot(ロボット)の組み立てからスタートです。
ドライバーを使ったねじ回しなどは慣れておらず、苦戦しているお子さまも見られました。モーターや配線など、中学生になってからの技術の授業で行うようなことも、「ここにつなげるんだね」「こうするとやりやすいよ」とみんなで協力しながら説明書を読み解き、組み立てました。
そして、自分だけのオリジナルの機体になるよう、シールを用いて思い思いのデコレーションをしました。
組立が完了したら、動作の確認です。付属のコントローラーを使って、ラジコンのようにいろいろな方向へ動かしてみました。自分で作ったロボットがきちんと動くとうれしいものです。
そして、パソコンをつかったコーディング(ブロックを正確に並び替える)です。
mBotには、LEDライトやブザー、他にも様々なセンサーがついています。そのため、ただラジコンのように動かすだけではなく、ブロックを並び替えることで、
光をつけたり(+赤緑青の組み合わせでいろいろな色を表示できる、光の三原色の話もしました。同じような色でも、どの色を強く出すかによって数字が違います。)、
音を出したり(+ドレミの音階、周波数、鳴らす時間の長さなどを考え、かえるの歌の輪唱もしました!)、
白黒を識別するセンサーを使って線に沿って走らせたり(ライントレース)、
超音波センサーを使って障害物をよけて走ったり、
得点が書かれた紙を裏返したものをコインに見立ててコイン集めゲームをしたり、
さらには、自分たちでゲームを考えて、実際にプレイしてみたりもしました。
プログラミングは、トライアンドエラーの繰り返し、そして創意工夫が大切です。
休み時間になっても、「もう少し進む距離を長くすれば…」「ここの角度を何度にすれば、スムーズに曲がれるのでは…」「音が鳴る場所のココが違う」「音と光をいっぺんに出そう!」など何度も何度も調整を繰り返しており、本当にプログラミングを楽しんでくれているのだな、としみじみ感じさせてくれました。
合宿中、休み時間になってもずっと考えていたように、「目標」をもってプログラミングに取り組むことで「どうしたら問題を解決できるのか」試行錯誤を重ねましょう。プログラミングで培われた試行錯誤などの力は、この先の学習や生活の中で必ず役立ちます。
この2泊3日で、お子さまたちは大きく力を身に着けることができたことでしょう。