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2025/10/16
HOTLINE山手かわら版 最高気温記録更新の夏

2025年の夏

2025年夏(6~8月)の日本の平均気温は、統計開始(1898年)以来で最も高くなったと報告されています。特に7月は、全国153の気象台等のうち98地点で、7月としての歴代最高の月平均気温を記録しました。また、7月と8月には気温が40℃以上となる地点も複数出現しました。群馬県伊勢崎市では8月5日に 41.8℃を記録し、2025年10月15日時点では、これが日本の最高気温記録となっています。

気温が高くなったおもな要因

2025年、日本で気温が非常に高くなったのは、さまざまな要因が重なったためと考えられています。近年問題視されている地球温暖化の他にも、おもな要因して考えられるものがあります。

●太平洋高気圧とチベット高気圧が重なり、いわゆる「ダブル高気圧」の状態になった
 太平洋高気圧と、そのさらに高い所に張り出すチベット高気圧が重なって、日本付近を強くおおう形になったとみられています。この状態だと、強い日差しや暖かい空気が長期間とどまり、冷たい空気や雨をもたらす前線や寒気が入りにくくなるため、気温が下がりにくい状態が続きやすくなります。

梅雨明けの早さと7月の少雨
 2025年は梅雨の期間が短くて梅雨明けが早かった地域も多く、そのあと晴れの日が長く続きました。7月に降水量が少なくなったことで地面・大地が乾燥しやすくなり、太陽の光によって地表の温度が高くなりやすい状態になりました。

●偏西風が例年とは異なるルートを通っている
 日本付近の偏西風が例年と比べて北側を通ったり、蛇行したりする傾向があったとする見方があります。これにより、冷たい空気が日本へ南下しにくく、暖かい空気がとどまりやすくなります。
※偏西風…主に北緯30度から60度、南緯30度から60度において、上空10,000メートル付近で西から東に向かって吹く強い風。

●海水温の異常
 太平洋の広い地域で海水温が高めであったことによって気圧配置が例年とは異なるものになり、日本の気象に影響を及ぼした可能性も指摘されています。

●ヒートアイランド現象
 都市部ではコンクリートやアスファルト、ビルなどが太陽の光を吸収して熱を蓄えるため、夜間になっても気温が下がりにくい「ヒートアイランド現象」が起きており、これが暑さを強める要因になっています。

これらの要因のうち、特に「高気圧が長期間とどまる→太陽の光が長時間当たる→ 地表や大気の温度が上昇 →冷たい空気・風の影響を受けにくい」という条件の連鎖が猛暑を長引かせたと見られています。

2040年には日本の最高気温は42〜45 ℃前後になると現時点では予想されています。日本だけでなく世界全体で気温上昇が続いているため、まずは地球温暖化の状態を改善することが必要です。

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