一年の終わりに、学びの「意味」とこれからを見つめる

　今年も残すところ、あとわずかとなりました。年末は、どうしても「結果」や「数字」に目が向きやすい時期です。成績、順位、通知表等々。一年を振り返る材料として、わかりやすいものではありますが、私たちはこの時期だからこそ、少し立ち止まって考えてみたいと思っています。

　この一年、子どもたちは本当に多くの場面で悩み、考え、迷いながら前に進んできました。思うように点数が伸びなかった時、努力しているのに結果が出なかった時、周囲と比べて自信をなくしてしまった時。そうした経験は、決して無駄なものではありません。自分と向き合い、次にどうするかを考え続けた時間そのものが、確かな成長につながっています。

　受験を控えた皆さんにとって、今の時期は不安を感じることも多いと思います。「このままで大丈夫なのだろうか」と思うのは、真剣に向き合っている証拠です。大切なのは、完璧を求めることではありません。今日できることを一つずつ積み重ね、昨日より少し前に進むことです。その積み重ねは、必ず本番であなたを支えてくれます。

　他人と比べる必要はありません。成績の上下だけで、自分の価値が決まることもありません。苦しい中でも学びを手放さず、机に向かい続けた経験は、受験を超えて、これから先の人生の土台になります。最後まで学びと向き合ったこと自体が、大きな意味を持っています。

　山手学院は、点数や偏差値だけで子どもたちを評価する塾ではありません。受験に向けた学力向上に全力を注ぐと同時に、困難な状況でも考え、立て直し、前に進む力を育てることを大切にしています。受験はゴールではなく、その先につながる一つの通過点だと考えています。

　年末は、ご家庭でもお子さまと一年を振り返る機会が増える時期だと思います。その際、ぜひ結果だけでなく、「続けられたこと」「投げ出さなかったこと」「向き合い続けたこと」に目を向けていただければと思います。その積み重ねが、新しい一年への自信につながっていきます。

　私たち自身も、この一年の指導を振り返り、改善すべき点と、さらに磨いていくべき点を整理しながら、新しい年を迎える準備を進めています。子どもたちが安心して挑戦できる環境を整え、最後まで寄り添い続けることを、これからも大切にしてまいります。

　本年も山手学院の教育活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございました。新しい年が、皆さまにとって、そして子どもたちにとって、前向きな一歩を踏み出せる一年となることを心より願っております。

◆ 学院長直通ご意見フォームのご案内

　山手学院では、保護者の皆さまからお寄せいただくお声を、より良い指導につなげるための大切な気づきとして受け止めたいと考えています。

　年末は、この一年の学びや指導を振り返り、次の一年にどうつなげていくかを考える大切な時期です。私たち自身も、十分に行き届かなかった点がなかったかを見直し、改善を進めるため、引き続き「学院長直通ご意見フォーム」を設けております。

・お子さまの最近の様子で気になること

・受験期・学習面で感じられていること

・授業や教材、宿題、連絡面についてのご意見

・その他、お気づきの点

　どのような内容でも構いません。小さなことでも、率直なお声をお寄せいただければ幸いです。いただいたご意見は、学院長である私がすべて確認し、今後の指導や運営の改善に必ず生かしてまいります。

▼ 学院長直通ご意見フォームはこちら

https://www.yamate-gakuin.co.jp/feedback

年末のお忙しい時期ではございますが、ご協力を賜れましたら幸いです。

　山手学院　学院長　下村　秀一