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「室長が行く」県立浦和第一女子高等学校 HOTLINE202602
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2026/02/27
「室長が行く」県立浦和第一女子高等学校 HOTLINE202602

SCHOOL DATA
埼玉県立浦和第一女子高等学校【県立・女子校】
住所:埼玉県さいたま市浦和区岸町3丁目8−45
電話:048-829-2031
アクセス:JR浦和駅より徒歩8分/JR南浦和駅西口より徒歩12分

「1000色のエッセンス」を通して、果てない夢を叶えるための青春を過ごしていく3年間

今回は、さいたま市にある県立浦和第一女子高校に訪問し、校長の山﨑正義先生にお話をうかがった。浦和第一女子高校は明治33年の開校から現在に至るまで、125年にわたって埼玉県女子教育のトップリーダーとして、国内外で活躍する3万2千人余りの卒業生を輩出してきた、県内屈指の伝統と実績を持つ女子校だ。「浦和一女(うらわいちじょ)」や「一女(いちじょ)」と呼ばれることが多く、埼玉県で「一女」と言われれば浦和第一女子のことであると分かるほど、地域の方々に浸透している。今回は、浦和一女が埼玉県内で長い間トップを走り続けることができている秘訣を探っていきたい。

山﨑校長にお話を伺った。歴代校長の写真が歴史を感じさせる。

女子校であることの良さ

浦和一女は開校以来、一貫して女子教育を行ってきた。女子校であることの良さを、山﨑校長が生徒に聞くと「ありのままの自分でいられる。女子校であることで、自分をさらけ出せる。」という回答をもらうことが多いそうだ。高校3年間という多感な時期において、「男女」という枠組みから解放されて、「ひとりの人間」として自分自身や周りと向き合うことで、ものごとに真剣に取り組むことができる。それが女子校の大きな魅力のひとつだ。
浦和一女には、幸せをつかむ4つの因子「やってみよう」「ありがとう」「なんとかなる」「ありのままに」を育むことができる環境があり、生徒たちはそれを学校生活の中で無意識のうちに実践をしている。女子校という環境で過ごす3年間の中で心を豊かにしていき、次のステージへと羽ばたいている。

教頭の小野先生が校内を案内してくださった。進路指導室の資料はもちろん充実しているが、その他にもOGによる様々なサポートがあるも一女の魅力だ。

学校の「コア」&「オプション」の相乗効果

浦和一女では、授業を学校の「コア」と位置づけて、学問の魅力を伝えながら、思考力・判断力・表現力を磨き、「生きる力」を育成している。ホームページに掲載されている、学習の手引きから引用された国語・数学・英語の学習についての資料では、浦和一女の授業や自主学習の取り組み方が詳細に書かれており、生徒がなぜ成果を挙げることができているのかの理由を知ることができる。先生方の授業に対する連携も行われており、各教科の準備室では、日々授業についての話題を共有し合っている。それにより、知識の幅が広がり、臨機応変な対応を取ることが可能となっている。また、ICT化も広がりを見せており、大会などで授業に出席できない生徒に向けて録画をして、オンデマンド配信を行うこともある。
「コア」である授業・学習を、様々な活動である「オプション」が支える。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)やSGH(スーパーグローバルハイスクール)などの取組を扱う探究活動や、部活動や生徒会活動、学校行事といった課外活動などから、自ら選び取り組むことで成長をしていく。このような活動について、「長い人生100年時代の中で、お互いに高めあうことのできる仲間の中で経験をすることが大事です。」と山﨑校長は話す。
コアである授業では認知能力を、オプションである様々な活動では非認知能力を養っており、双方をバランスよく磨いていくことでシナジーを生み出している。山﨑校長は、「よりよくするために、考えをすり合わせる、他者と協調する。一女の生徒はその能力が高いです。しかし、今後どうやって生きていくのか、レベルの高い集団だからこそどうしていくべきなのかを考えて、それを磨いてほしいと考えています。」と語った。浦和一女の生徒たちは、将来、広い世界で活躍することとなるだろう。そこには、今までにない新たな出会いがある。その時に自分がどのように動くべきか考える力を高校生活で磨いている。

英語多読のコーナーが図書館にある。他校にもあるが、これほどの規模のものは見たことがない。この写真の左の壁も一面が多読コーナーになっている。

大学入試に向けて

浦和一女の進路指導は「Aim(高い志の育成と学力+人間力の育成)」、「Base(日々の授業と励まし)」、「Concept(3年間の一女生活のすべてが進路指導)」、「Details(進路支援・進学支援)」の4つの項目を軸に行われている。日々の授業から、多彩な教育プログラムや進路についての情報提供、面談、OGによるキャリアガイダンスまで、生徒の進路実現に向けてのサポート体制をそろえている。廊下には、入試問題の添削用の用紙が置いてあり、受験期になると多くの生徒がこれを使用して先生方に添削をしてもらう。「提出した枚数が多い生徒の方が結果につながっている印象があります。」と山﨑校長がおっしゃった。入試問題の添削は、大学によっては担当の先生を決めており、集約をすることで効率化を図るとともに専門性や採点の精度を高めている。

先輩直筆の合格体験談。後輩への思いが一枚一枚に詰まっていて、後輩は憧れを持ってそれを読む。

自分たちで作り上げるイベント

浦和一女のイベントはどれも盛り上がるが、その中でも“一女祭”と呼ばれる体育祭・文化祭は特別だ。体育祭の目玉種目である3年生の仮装行列では、クラスごとに与えられた5分間の持ち時間の中で、ダンスや演技を行う。その内容や振付についてはすべて生徒が考えており、それに対して教員・保護者・下級生が得点をつけて順位を競い合う。中には、「これをするために一女に入学しました!」という生徒もいるそうだ。文化祭も毎年多くの来場者で活気があり、企画・運営を生徒が行っている。どの出し物のクオリティが高く、夏休みを通してクラスや部活動単位で準備が行われるが、都合で準備に参加できない場合でも、個々を尊重しながら進めていくため、責められるような雰囲気にはならない。このような学校行事では、中学までは男子がリーダーシップを発揮する機会も多かったが、ここでは女子しかいない環境なので、今まで男子が担うことの多かった役割も女子のみで行う。男女ではなく、一人の人間として、何でも自分たちで行うのが浦和一女だ。
全校で行われる討論会では、時事問題や身近な事柄など、年によって変わる様々なテーマをもとに活発に議論が交わされる。1000人以上の生徒の前でも、生徒は臆せず自分の意見を発表する。SSH、SGH、探究活動などで行われる講演会でも、生徒たちは能動的に質問を行うなど、どんなことに対しても真剣に向き合い積極性を発揮している。

きれいに整備された中庭。くつろげるベンチもある。校舎の上に天文ドームが見える。
一女生をあひるに例えるのが伝統で、中庭には「あひる像」まである。

なぜ浦和一女の部活動は実績を残しているのか

浦和一女には、部活動・愛好会が45もあり、生徒たちは自分の興味関心にあった部活動を選択する。加入率は95%を超えており、多種多様な選択肢の中には、惹かれるものがあるはずだ。その中には、長唄部や能楽部といった、他校にはない部活動もあり、浦和一女の生徒の好奇心に驚かされる。
浦和一女の部活動には、お互いを本名で呼び合わず、セカンドという部活動の中での別名をつける伝統があり、それによって部活動に対する帰属意識が深まっている。この文化は埼玉県の女子校に多くみられる。
多くの部活動が顕著な成績を残しており、昨年10月に行われた全日本合唱コンクール全国大会において文部科学大臣賞を受賞した音楽部や、第5回全国高校軽音楽部大会オリジナルソングコンテストで全国グランプリを受賞したフォークソング同好会などが、全国大会で結果を残している。その他にも、かがわ総文祭2025には競技かるた部、アナウンス部、文芸部、書道部が出場するなど、どの部活動もレベルが高い。運動部でも、令和6年度には、ボート部が全国大会で入賞、水泳部と陸上競技部が関東大会に出場しており、実績十分だ。
これらの実績を挙げている部活動の特徴として、中学校にはない部活動が多い。それについて山﨑校長は、「浦和一女の生徒は非認知能力が高いため、成長速度が速く、高校から始める人が多い競技に強いです。メタ認知が強く、その時の自分に何が足りなくて何が必要か、何をすればよいかを常に考えて取り組むことができます。」とおっしゃった。状況に応じた質の高い練習を行っていることが、多くの部活動が実績を出している要因だろう。部活動を粘り強くやることは、勉強でも同じことが言える。山﨑校長は「一女生は世間的に『頭がいい』と言われるが、それは生徒の努力の証です。負けず嫌いで頑張っています。」と話す。どれだけ才能やセンスがある人でも、その裏には、根気強い努力があり、それが結果となって表れている。生徒たちは、それを自らで体現している。

1年前に部室棟が新設された。アクティブな部活動を支える拠点となっている。

人生を豊かに生きていくきっかけをつくる

山﨑校長に、浦和一女の生徒をひとことでいうとどんな生徒か尋ねたところ、「本当に多彩な生徒たちですね。実に奥が深いです。でも、だからと言って、そういう生徒じゃないといけないというわけではないです。周りが優秀なので、そういった人たちに引っ張ってもらいたいと思って入学する子もいます。」とおっしゃった。レベルが高い環境の中で、自らにないものを感じたり、他者の素晴らしさを尊重し合ったりする姿勢が、浦和一女の生徒たちをより成長させる起爆剤となっていると感じた。その成長が傑出した進学実績や部活動の結果につながっている。
そして最後に、どんな生徒に来てほしいかをうかがうと、「中学生の皆さんには、思い出として充実した高校生活にしてほしいと思っています。大げさになるかもしれませんが、人生を豊かにしてほしいです。その後の人生を考えると、いろんな人がいる中で、様々な経験をして友だちをつくってほしいです。浦和一女は、そんな豊かに生きていくきっかけをつくる学校だと考えています。」という答えを山﨑校長からいただいた。また、「生徒たちは、『浦和一女は勉強ばかりやると思って入学してきたけれど、実際にはそうではなかった』と話す子が多いです。勉強ばかり、女子だけのイメージで敬遠してほしくないと思っています。」というお話もいただいた。外部に浦和一女の魅力を伝えるために、昨年からInstagramを開始している。
浦和一女の高校3年間の約1000日で、世界で活躍できる知性と教養、逞しさを培う。それを生徒たちは「1000色のエッセンス」というモニュメントに込めて創立100周年イベントで披露した。その1000日で一生涯の宝となるような経験や友を得た生徒たちは、魅力あるリーダーへと進化する。
浦和一女で魅力ある仲間と競い合い、高め合い、大きく成長をしていきたいと思った女子生徒諸君は、ぜひ学校に足を運んでみてほしい。そこには、人生を豊かにするエッセンスがつまっている。

「1000色のエッセンス」のモニュメント。「一女の3年間は日数にすると約1000日。ムダな日なんて一日もない。」そういう思いを込めて生徒がデザインした。
校門と校舎に校章が見える。正門前から浦和駅方面に伸びる緩やかな坂道は「あひる坂」と呼ばれているそうだ。

【ふじみ野校 森嶋聡】
山﨑校長先生のお話から、先生方が生徒の皆さんに尊敬の念を持ってかかわっていらっしゃることが良く分かりました。お互いに同じ目線で意見を出し合い、人間性を高めあえる環境であることが素晴らしいと思います。

【東所沢校 高田和長】
男女の枠組みなしで高校生活を「人生の一部=人間性を高める場所」と考えてほしいという校長先生のお話に、県内トップクラスの女子校としての矜持を感じました。多才な生徒たちがお互い認め合い、高め合える素晴らしい高校です。

浦和第一女子高校では、令和8年度の学校説明会・授業公開の日程を掲載しています。どの回も定員になり次第、締め切りとなります。受付開始日をご確認の上、お申し込みください。詳しくは高校のホームページをご覧ください。

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