
塾生のみなさん、この夏、本当によくがんばりましたね。通塾、授業、宿題、皆さんのがんばりをたくさん見てきました。送迎にご協力いただいた保護者の皆さまも、本当にありがとうございました。今月は、その努力を手応えのある得点に変えていく月です。特別な裏技ではなく、夏にやってきたことを仕上げに置き直すだけで、結果は変わります。
まず、夏のノートとプリントを通して眺め直しましょう。目的は「覚え直し」よりも、実戦で再現できるかの確認です。あのとき解けた問題を、今あらためて自分の力だけで解き切れるか。途中で止まるところが見えたら、そこが仕上げポイントです。その場で解説を写すのではなく、なぜ止まったかを一行で書き添え、原因に合った解き直しをします(知識の穴なら覚え直し/読み取りなら設問文に線を引いて順に処理/計算なら途中式を整える、など)。
答案直しは“反省文”ではなく設計図にしましょう。
○ どこで止まったか(場所)
○ 何が足りなかったか(理由)
○ 次はどうするか(対策)
この三つを一行ずつ書くだけで、次にやるべき練習がはっきりします。仕上げたら、ノートの端に単元名やページ数を小さく記録しておくと、積み上がりが見えて自信になります。
基本の学習も続けて行います。国語・英語は音読で要点を声に出し、知らない語は辞書で確かめて自分の言葉で一文に。数学は途中式を丁寧に、答えだけでなく道筋を残す。理科・社会は「だから〜」の一文で因果をまとめる。どれも派手ではありませんが、点になる学び方です。
生活の整え方も、成果に直結します。寝る・起きる時刻をそろえ、同じ時間に机に向かう。学習前に姿勢を整え、深呼吸を一度。机の上は、教科書・ノート・鉛筆だけ。探し物をなくすことが、実は一番の時短になります。
そして、受験学年も、そうでない学年もここからは「仕上げの流れ」を同じにします。
①実戦(問題/模試)→ ②設計図としての直し → ③同じ型での短い練習
この往復を、日々の学習の中に静かに織り込みましょう。大きな山は、今日の一歩でしか登れません。
入試動向と山手学院のサポート
中2以下の皆さんへ:次の入試では、出題・解答方式の一部変更が決定しています。中3生も含めて、山手学院は最新の入試情報を授業・演習・面談にすぐ反映し、時間配分の練習、形式に合った解き方、答案の書き方まで具体的に伴走します。保護者向けのご案内も順次お届けします。どうか安心してお任せください。情報と対策の両輪で、皆さんの努力を確かな得点に変えていきます。
夏の努力は、無くなりません。ノートの線、消しゴムのあと、書き込みの色。あの時間は、必ず力になります。9月は、その力を毎日の机の上で静かに“仕上げ”に変えていく月。今日の一歩を積み重ね、秋の得点、冬の自信へ。山手学院は、これからも生徒の夢を支えていきます。
