SCHOOL DATA
山村学園高等学校【私立・共学校】
住所:埼玉県川越市田町16-2
電話:049-225-3565
アクセス:東武東上線川越市駅 徒歩4分/西武新宿線本川越駅 徒歩8分
スクールバス:JR高崎線上尾駅から約55分(JR高崎線桶川駅~川島周辺経由)
100年の時を経た伝統校は、理想を高くかざして進んでいく
今回は、川越市にある山村学園高校に訪問し、校長の加藤秀昭先生にお話を伺った。山村学園は2022年に創立100周年を迎えた県内でも有数の歴史を誇る伝統校であり、人気の私立高校だ。キャンパスは川越市駅、本川越駅に近く、アクセスが良好である。また、上尾駅・桶川駅からはスクールバスが運行されており、多方面からのアクセスが可能になっているため、県内の多くの地域から生徒が集まる。山手学院からも毎年多くの生徒が受験をする高校で、2026年度入試では177名の生徒が合格した。今回は、多くの中学生から支持を集める山村学園の魅力を探っていく。

「山村学園が育てる3つの力」と「山村学園の5つの教育」
山村学園では、「自立した個人の育成」を建学の精神としている。加藤校長は「社会に巣立ったあと、変化が激しい世の中に対応できるように、思考力や判断力を育ててほしいと思っています。」とおっしゃった。それを達成するために山村学園では、探究心・社会貢献・自立心を「山村学園が育てる3つの力」、才能教育・人間教育・グローバル教育・ICT教育・リベラルアーツ(教養教育)を「山村学園の5つの教育」、として中心に据えて行っている。
山村学園の探究活動は「まち」をキーワードとしている。1年次は「私たちのまち」である川越を探究し、2年次は「彼らのまち」として研修旅行(修学旅行)の訪問先について探究する。そして2学年末には総まとめとして発表を行う。この積み重ねが近年主流になりつつある年内入試にも有効に働くとともに、キャリア教育としても重要な意味を持つという。

三つのコース編成
山村学園は、特別選抜SAコース・特別進学ELコース・総合進学GLコースの3コースがあり、それぞれが特色あるコースとなっている。
特別選抜SAコースでは、難関国公立大学への進学を目指し、保護者も参加する学年別進学ガイダンスや国公立大学の研究室訪問、卒業生との談話など、多彩なプログラムが組まれている。その中で、加藤校長は「単なる受験勉強で終わらない、将来に役立つプログラムも行っています。」とおっしゃった。
特別進学ELコースでは、希望者を対象とした「インターナショナルプログラム」を行っており、英語力向上のための講座やニュージーランドにある姉妹校へのターム留学などを通して、英検準一級程度以上を目指すためのカリキュラムが用意されている。昨年度まではターム留学以外のプログラムは必修となっていたが、部活動などとの両立の観点から、来年度からは選択制にする予定だ。加藤校長は「国際交流に関心のある生徒は多いですが、他の活動との両立が難しかったので、来年度以降は柔軟に選択をしてもらえるようになります。」と語った。もちろん英語に力を入れているのはELコースだけではなく、学校全体で国内、海外、オンラインと様々な角度でグローバル人材の育成に力を入れているのが山村学園だ。
総合進学GLコースは、志望校合格を目指しながら部活動や学校行事に積極的に参加する文武両道のコースだ。生徒が受験する入試の種類も多岐にわたり、様々な生徒がともに目標に向かって励んでいる。授業中もまじめに取り組む生徒が多いと加藤校長は話し、部活動などで得た礼儀や集中力などが勉強においても発揮されている。
コースについては成績や進路、目標などを加味して、年度の終わりにコース変更を行うことも可能となっており、希望進路が変わった場合にも柔軟に対応している。

進学指導と合格実績
山村学園では、杏林大学、昭和女子大学との高大連携や、進路講演会、卒業生が語る会といった年次に合わせて段階的に行われる進路指導プログラムなど、魅力的な取り組みが数多くある。特筆すべきは2種類のゼミである。GLコースと2年次以降のELコースを対象としたSGゼミでは、外部予備校講師を招いて塾や予備校に通うよりも少ない費用負担で大学入試に向けた勉強をおこなうことができる。入試にフォーカスした指導で現役合格を目指し、満足度アップを図っている。そのなかで、英検対策講座は人気講座となっており、全コースの生徒が受講することができる。SAコースの生徒とELコースの希望者を対象にしたYGゼミでは、山村学園の教員による徹底した演習指導で難関大学の現役合格を目指す。平日の朝の時間や放課後など、普段から学校にいらっしゃる教員ならではの時間の使い方が可能となり、生徒のすきま時間に授業をおこなう効率的な時間の使い方を実現している。
それらの取り組みの結果、2025年度は現役進学率96.9%を達成しており、県内屈指の割合となっている。その内訳は国公立30人、早慶上理15人、GMARCH90人など、難関大学の合格が増えている。挑戦の結果でつかみ取った数字だ。

学校行事で受け継がれる伝統
山村学園の文化祭、体育祭は9月から10月にかけて行われる。一つの時期にイベントを集中させることで、勉強とのメリハリをつけている。ふじぞの祭と名前を冠した文化祭は、2日間で6000人ほどの来場者が訪れ、盛り上がりをみせる。学年ごとに担当が決まっており、1年生は校内の装飾、2年生は迷路などの体験型展示、3年生は中庭で食品などの販売を行う。これらの準備は生徒が中心となっておこなっており、毎年の流れや伝統が脈々と受け継がれている。体育祭では、縦割りの4組で応援合戦を行う。学年やコースを超えたつながりをつくりだす。昨年と一昨年は川越総合運動公園陸上競技場でおこなわれ、学校から会場まではバスが出ていた。これは私立高校ならではの手厚さの一つだ。

強豪揃いの部活動
文武両道を掲げる山村学園は、部活動も盛んにおこなわれている。運動部は2024年に全面人工芝にリニューアルした月吉グラウンドと野球場やサッカー場があり敷地面積の広い野田グラウンドで練習をおこなっており、充実した環境で練習に集中することができる。剣道部やダンス部などの以前から強豪だった部活動だけではなく、近年実力をつけて実績を残している部活動が多くある。その代表が野球部だ。昨年7月に行われた第107回全国高等学校野球選手権埼玉大会では、ベスト4の成績を収めた。直近2年はプロ野球選手を輩出しており、昨年のドラフト会議では、横田蒼和選手がドラフト5位で埼玉西武ライオンズに指名され、山村学園初の支配下登録選手となった。スカウトが指名挨拶に訪れた際には「今年のドラフトは期待ができる」と話し、加藤校長も期待を寄せている。

明るく、元気に、そして真面目に
加藤校長に山村学園の生徒はどんな生徒かを尋ねると、「こんなにいい子でいいのだろうかと思うくらいいい子たちです。様々な生徒がいますが、明るく元気で真面目な子が多いです。」とご回答をいただいた。授業中の板書を取ったり、様々な取り組みもしっかり行ったりと、日々の様子からも熱心な姿勢がみられる。取材で学校を訪問した際にも、生徒たちは元気よく挨拶をしてくれた。
最後に、どんな生徒に来てほしいかを加藤校長にうかがうと、「先ほど言ったような、明るく元気で真面目な生徒が多いので、勉強も部活動も一生懸命取り組める子に来てほしいと思っています。」とおっしゃった。
また、「本校に限らず、説明会に足を運んでほしいです。」とも加藤校長は話した。今回の取材を通して、充実した教育環境や、数多くのトロフィーなどから分かる部活動の輝かしい実績を実際に目にすることで、山村学園の魅力やすごさを今まで以上に感じることができた。山村学園に少しでも興味のある生徒諸君は、学校説明会などのイベントに足を運んでみてほしい。そこには、想像以上の体験が待っている。

取材班よりひとこと
【新河岸校 村山祐磨】
取材の最中にすれ違う生徒がみんな挨拶をしてくれていました。ぜひ、説明会や見学会に参加して雰囲気を感じてほしいと思います。強い部活もたくさんありますので、その面でも、魅力的に感じる生徒も多いのではないでしょうか。
【伊勢原校 松島純一】
川越の住宅街の中にありながら、生徒の皆さんが勉強に集中できる環境が整っていると感じました。インターナショナルプログラムでは、これからの国際社会で活躍できるグローバル人材を育成するためのコンテンツが充実しているのも魅力の一つです。
