中学受験「過去問演習のコツ」
秋に入りましたので、そろそろ過去問演習をはじめる時期です。 受験を決めている学校から過去問演習に取り組みましょう。
都内入試を後回しにしない
埼玉県内の入試解禁日が1月10日なので、県内を受験する生徒は県内校の過去問から手を付ける傾向にあります。もちろん、県内校を第一志望にしている受験生や、志望順の高い学校が県内にある受験生も多いですから、それは一概に誤りであるとは言えません。問題は都内第一志望の受験生の場合です。県内・都内のどちらからやるか、決めかねている受験生がいると思います。
正解は「どちらも一緒にやる」です。もちろん、志望する都内校のレベルが非常に高く、もっと基礎固めをしてから手を付けた方が良いというケースもあるでしょう。そういった場合は、授業担当の先生に相談してアドバイスをもらってください。しかし、原則としては、都内志望なら都内も早めから手を付けはじめてください。都内校には東京都や神奈川県の受験生が多数出願してきます。東京・神奈川の入試解禁日は、どちらも2月1日なので、彼らからすれば、都内校も神奈川県内校も、同時にはじめるのが当たり前なのです。都内生や神奈川生と戦うためには、演習に十分な時間をかけて2月入試に備えるべきです。
過去問演習は保護者が管理する
過去問演習には、主に家庭や自習室での学習で取り組んでもらうことになりますが、これが実際には、なかなか難しいようです。というのは、「過去問を自分の力だけでやれる小学生は少ない」からです。過去問演習を行うために必要な基本的な作業は以下のとおりです。
①いつ、どこの学校の、どの年度の、第何回をやるのか、プランを立てる。
②解答用紙を実寸大にコピーする。
③時間を計って解く。
④丸つけをする。
⑤結果を検証して課題を見つける。
この中で、小学生が自分でやれるのは、③だけです。よほど注意深さを持っていない限り、④もできないと思ってください。誤りに気づかずに丸にしてしまったり、あるいは、身も蓋もない言い方をすれば、誤魔化してしまったりするからです。次に、①・②・④・⑤について一つひとつ、簡潔に説明します。
①演習プランを立てる
長期的な計画を立てても、実際には、なかなか予定通りにいきませんから、週間計画程度の短期計画が現実的です。「今日は○○中学校の問題をやってみようかな」というような、行き当たりばったりのやり方にならないようにするためには、計画表の使用が必要です。①日付 ②学校名 ③入試回 ④科目 これだけを書くような、シンプルな表が使いやすいです。ごちゃごちゃするので、得点データは別に記録したほうがいいでしょう。大切なポイントは以下の3つです。
1)保護者と受験生が必ず一緒に相談しながら計画表を書く。
2)計画どおりやれたら、保護者がハンコを押す。
3)やれなかったら×印を書いて、その場で振替日を設定する。

※山手学院各校舎では、生徒さんの過去問のコピーはできませんので、ご家庭でお願いいたします。
④丸つけ
誤字・脱字・読みにくい数字などに気をつけて丸をつけてあげてください。また、計算問題や一行問題など、確実に正解したい設問が、どの程度できているかをチェックしてあげてください。
⑤反省・まとめ
不正解の設問について、次の2種類に分けてください。
1)難しくて解けなかった設問
解説を読んでも理解できない場合は、授業担当の先生に質問します。
2)計算ミスや勘違いで間違えた設問
再発防止のために手を打ちます。「気をつけよう」だけではなく、計算の列を揃えて書く、設問文の重要箇所に線を引くなど、ミス予防の具体的行動を考えることが大切です。
算数・理科・社会で特定の分野ができていない、漢字・語句が弱いなど、弱点が見えてきたら、テキストにもどって復習します。理解できなければ、授業担当の先生に質問してください。
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過去問演習で最も大切なのは、自分が受験する学校の出題の傾向を知って、対策に結びつけることです。過去問だけやって、弱点補強をやらないのは間違った学習の仕方です。得点結果と反省・まとめを、日々の復習などに確実に結びつけてこそ、意義ある過去問演習になるということを忘れず、がんばってみてください。
