子どもたちを見ていると、“同じことがすぐできる子” も “時間がかかってゆっくりできる子” もいます。でも、どちらが偉いわけでも、どちらが正しいわけでもありません。育つ力は、みんなに間違いなく備わっています。ただ、伸びる「タイミング」がひとりひとり違うだけです。冬に力をためて、春に一気に芽を伸ばす植物のように、見えないところで力をためている子もたくさんいます。
■子どもの成長を止めてしまうのは、「責任の押しつけ合い」
成績がうまくいかないとき、大人も子どもも、つい理由を探してしまいます。
「もっとちゃんとさせておけばよかった」
「やる気がないのが悪い」
「塾が足りてないのでは」
でも、こうした“原因探し”は、実は子どもの成長にはあまり役に立ちません。むしろ、責任の押しつけ合いが、子どもにとって一番つらいことだと感じています。
子どもは、「誰のせいか」より「これから何をすればいいのか」を知りたいのです。
私どもも、過去の“うまくいかなかった理由”より、未来に向けた“次の一歩”を一緒に作ることを大切にし
伸び悩んでいる生徒がいるなら、私たちはまず自分たちの関わり方を振り返ります。
・わかりづらい説明はなかったか
・宿題量が適切だったか
・声かけのタイミングは合っていたか
・子どもの変化に気づけていたか
・得意・苦手の把握が甘くなかったか
教育は「指導したら終わり」ではありません。指導が伝わっていないなら、伝え方の改善こそ塾の責任です。そこから逃げずに、私たちは改善を続けます。
これは、子どものせいでも保護者のせいでもありません。“塾としてやるべきこと” であり、
その積み重ねが信頼につながると考えています。
■12月──「育つ力が動き出す時期」を大切に
冬は、一見すると何も変わっていないように見える季節です。しかし自然界では、根が静かに力を蓄える時期。学習も同じで、冬の積み重ねは、春に一気に芽になります。
誰の責任でもなく、ただ“未来に向けて力をためる時間”。その時間を、子どもと一緒に大切にしていきたいと思います。
◆ 学院長直通ご意見フォームのご案内(責任を押しつけず、塾の改善姿勢を示す)
山手学院では、保護者の皆さまからいただくご意見を“成長のヒント” として受け止めたいと考えています。
まだ十分にできていない点も多く、その改善を進めるために、今月より「学院長直通ご意見フォーム」を開始いたしました。
・お子さまの様子で気になること
・塾の対応で改善できそうなこと
・教材・宿題・連絡面でのご意見
・その他、お気づきいただいた点
どんな内容でも結構です。
いただいたご意見は、学院長である私がすべて確認し、改善に必ずつなげます。
▼ 学院長直通ご意見フォームはこちら
https://www.yamate-gakuin.co.jp/feedback
保護者様・子ども・塾の三者が責任を押しつけ合うのではなく“みんなで前を向ける環境” をつくっていきたいと思います。ご協力よろしくお願いいたします。
山手学院 学院長 下村 秀一
