入試まであと1か月を切りました。埼玉県の公立高校の入試に向けた各教科からのアドバイスを掲載します。入試までの限られた期間を有効に活用し、1点でも多く得点できるように、入試対策に取り組んでください。
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国語
志望校合格に向けて学習を続けてきた皆さんにとって、 過去問演習の意義は2つあります。
1つめは、過去問演習は、制限時間内に合格圏の得点を取り切るためのシミュレーションであるということです。50分間という制約の中で、どうすれば最も得点を取ることができるかをよく考えて解いてみてください。今年1年間何回も受験した会場テストの経験が参考になると思います。どうしても解答時間が合計で50分間を超えてしまう人は、どうすれば時間を節約できそうかよく考えるとともに、解答にかかった時間を記録した紙と問題を持って、担当の先生に相談してみてください。
2つめは、現時点での課題(弱点)の明確化です。
公立の入試過去問を数年分解いてみると、解答に必要な時間がわかると同時に、苦手な分野がわかります。学力検査当日までまだ時間はあります。苦手な分野は、今まで使ってきた教材などの復習を通して克服に努めてください。
■文章問題対策
例年、小説と説明的文章が出題されます。小問数は各5問です。5問のうち2問は記述問題です。40~60字程度の記述問題が出題されます。記述問題は他の問題よりも配点が大きく設定されています。配点が大きいということは部分点がもらえる可能性がありますので、書けるように練習しましょう。
2回目以上の演習の際は、間違った問題が多かった年度の大問を中心に解き直すとよいでしょう。すべての問題を解き直す必要はありません。
2月の授業では入試本番を想定した模擬演習を実施します。入試本番を想定した練習を積み重ねて、得点力を身につけてください。
■漢字・知識対策
「知識の確認3」に、過去の埼玉県公立入試で出題された漢字の問題を掲載してありますので、読み書きを一通り確認してください。過去に出題された問題が再び出題されることもありますので、一度解いてみる価値はあるはずです。例年、読みの問題は漢検準2級程度まで、書きの問題は漢検3級程度の内容が出題されています。
知識問題や文法問題についても、まずは過去問を一通り解いてみて、得点できなかった分野を中心に「知識の確認3」を使って復習、弱点を補強してください。
■作文対策
例年通りの出題であれば配点は12点ですので、大きな失点は絶対に避けたいところです。「上手な作文」よりも、条件を満たした「ミスのない作文」であることが高得点のポイントです。減点の原因は例年同じです。大きく減点される可能性のあるミスは、「自分の体験が書かれていない」、「資料から読み取ったことと自分の考えが関連していない」といった、問題文をよく読んでいないことに起因するものです。書くにあたっての条件を必ず確認してください。他にも、「誤字、脱字」、「接続詞・助詞の誤用、言葉の使い方の間違い」などが、県から発表されている入試分析資料で指摘されています。自分ではなかなか気づけないと思いますので、先生に必ず採点してもらってください。
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数学
数学は、学力検査問題と学校選択問題に分かれて学力検査が実施されています。学力検査問題は大問 1の配点が 6 割程度と非常に高くなっていますが、大問4など後半の問題はかなり難しくなっています。学校選択問題では大問1から応用的知識を要求する問題が続きます。また、大問2で出題される作図・証明、大問3の会話文問題は近年解きづらいものが多く、どこから得点化していくか自分の中での戦略をしっかり立てないと、実力を得点に結びつけられません。
数学攻略の最大のポイントは「確実に得点したい問題をミスなく正答すること」です。基本問題も応用問題も1問ごとの配点は大きく変わらないので、それぞれの志望校の受検生に求められる「基本」を身に付けることが重要です。そのためには、山手学院のテキストを用いた学習が最も効果的です。以下に紹介する山手学院オリジナル入試対策教材を有効に活用して、得点力を高めていってください。
■はじめに目標点を設定する
過去問に実際に取り組む前に、自分が志望校に合格するためには数学で何点くらいとればいいのかあらかじめ担当の先生方と相談して決めておきましょう。 特に学校選択問題の場合、数学が得意な受検生でも得点することが非常に難しい問題が存在します。目標点をあらかじめ決めておくことで、時間をかけて取り組むべきところ、取り組む必要のない問題など具体的な戦略が立てやすくなります。たどり着くべき目標を意識して、過去問演習に取り組んでいきましょう。
■過去問対策
過去問を解くときは、必ず時間を計りながら解くようにしましょう。制限時間内に計算ミスなく解答する練習を行っていきます。自分にとって解きにくい問題はある程度見切りをつけ、どんどん次の問題に移りましょう。一番危険なことは、 解きにくい問題に時間を使いすぎて焦ってしまい、簡単な問題を落としてしまうことです。解ける問題を確実に正解するためにも、時間配分は常に意識してください。 解き終わったら採点、解説の読み込みまで行い、得点を伸ばすために改善できる要素はあったかをしっかり考えるようにしましょう。見直しの時間を確保できずミスを見つけられなかった、ミスに気付かなかった、解けるはずの問題だったのに時間が足りなかった、など改善できる部分が見つかったら、次の過去問に取り組む前に戦略の見直しを行ってください。
また、より多くの問題に触れて入試本番レベルに慣れたい場合は、山手学院オリジナルテキスト「入試問題精選」 内に収録されている「入試問題精選数学」を解きましょう。2001 年以降に埼玉県公立高校入試で出題された数学の入試問題を難易度別に厳選し、それらの全問題に最適な解法による解説を掲載しています。また、各入試対策ゼミでのオリジナルテキストは、公立高校入試対策として解いておくべき問題のみをまとめたテキストとなっています。分野別に再構成されていますので、担当の先生と相談の上、重点的に強化しておきたい部分を何度も解いておくようにしましょう。
■計算力 UP &解法技術の習得
過去問演習と並行して、高校入試数学を解けるようになるために必要な計算力や解法技術を身につけていきましょう。そのためには、山手学院オリジナルテキスト「入試問題精選」が最適です。学力検査問題受検生は「入試対策演習plus1」、学校選択問題受検生は「入試数学の完成」を中心に取り組みましょう。何度も解き直しをすることで、計算ミスが減り、難しい問題でも解き方が思い浮かぶようになります。中には手ごわい問題もありますが、どれも志望校合格には解けるようにしたい問題です。解説をじっくり読み、 繰り返し解くことで、解法を定着させていきましょう。 解説がよくわからなかった場合、そのままにせず担当の先生方に必ず質問して、自分の中に解法を定着させていきましょう。基本的な内容を改めて見つめ直したい場合、「Skill Up Training」もオススメです。入試頻出問題に取り組むことで「確実に得点したい問題をミスなく正答する能力」を鍛え上げてください。
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社会
社会は覚えた知識が得点に結びやすい教科ですが、もちろん、知識を覚えるだけではなく、過去問等の問題演習を通して、知識を引き出し活用する練習も必要です。その際、正解以外の選択肢についても、「なぜ違うのか」を考え、解説をよく読み、必要に応じて、教科書やテキストなどの該当する部分を読み返してください。こうすることによって、その問題に関連する知識を定着させることができます。
■ 社会が苦手な人へ
過去問の演習と並行して、学校の教科書ワークや山手学院の通常授業のテキスト、冬期講習・冬の集中特訓講座のテキストを解き直して、知識の定着を図りましょう。間違えた問題は繰り返し解き直しをしてください。また、現在の埼玉県の公立高校入試問題では、事柄の背景や理由、関連性などを理解していないと高得点がとれないようになっています。覚えた知識を関連づけていくことを意識して、問題演習と並行して学校の教科書を読み返しましょう。ある程度知識が定着したら、文章記述問題対策として『記述対策問題集』にも取り組みましょう。
■ 社会が得意な人へ
公立入試の社会の問題で高得点をとるためには、必要な知識が定着しており、山手学院の通常授業のテキストや冬期講習・冬の集中特訓講座のテキストの問題がおおむね解けることを前提として、約30 点分の配点がある文章記述問題でできるだけ高い得点をとる必要があります。写真や図表等の資料を用いた問題に対応できるように、教科書に掲載されている資料については、その資料が意味する内容がわかるか、説明できるかを確認しながら教科書を読み進めましょう。そして、過去問や『記述対策問題集』などを使い、実際に文章記述問題の練習を行いましょう。その際、国語の作文などと同様に、文章記述問題の答案は必ず担当の先生に採点をしてもらってください。
■ 共通事項
埼玉県公立高校入試問題の資料の読み取り問題は、慣れていないと選択肢の正誤の判断に迷ってしまう場合があります。過去問や問題集を使い、なるべく短い時間で正確に解答できるように練習しておきましょう。また、数学・英語で学校選択問題を実施する高校については、近年、合格者の社会の平均点が80 点以上になることが多く、ミスや知識不足などによる失点をすると、他の受検者に差をつけられてしまうおそれがあります。このことを念頭に置いて、しっかりと準備をしておいてください。
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理科
基本的な勉強の方法は、「過去問等の問題演習をおこない、苦手な単元を『入試問題セレクション』や冬期講習テキストで再度復習すること」です。
■理科が苦手な人へ
まずは過去問を解き、間違えた単元や苦手な単元を入試問題セレクションと冬期講習テキストのスタンダードレベル、集中特訓テキストでくり返し演習しましょう。スタンダードレベルでミスがある場合、教科書やワーク、一問一答テキストで知識の再確認してください。記述問題は、必ず担当の先生に見せて、修正点がないかを確認するようにしましょう。簡単な計算問題は、できるようになるまでくり返し解いてください。また、理科が苦手な人は、特定の問題ができていないのではなく、単元が体系的にまとまっていない場合が多いので、ミスした問題だけをやり直すのではなく、その単元全体を『入試問題セレクション』や冬期講習テキスト、集中特訓テキストで再度復習するようにしましょう。
■理科が得意な人へ
『入試問題セレクション』や冬期講習テキストのスタンダードレベルは、一問も抜けがないように完璧に完成させましょう。簡単な計算問題や記述問題でミスしてしまうと理科では高得点をとれません。特に難関校を受検する場合、記述問題をしっかり書けることと、計算問題でいかに点数をとるかが合否を左右します。記述問題は、普段から練習をしておかないと書けるようになりません。記述や計算に不安がある場合は、『入試問題セレクション』や冬期講習テキスト、集中特訓テキストで扱った計算・記述問題で再度復習しましょう。また、『入試問題セレクション』と冬期講習テキストのスタンダードレベルを完成させた上で、ハイレベルにもチャレンジしてください。ハイレベルで間違えた問題は、解説をしっかりと読み込み、なぜ間違えたか、どうすれば正解できたかをしっかりと分析しましょう。解説を読んでもわからない場合は、担当の先生に必ず聞き、理解できるようにしましょう。
■共通事項
大事なのは、「なぜそうなるのか」を意識して、体系的に勉強することです。「なぜそうなるのか」がわかったとき、理科の点数は飛躍的にアップします。近年は知識のみでは答えられず、与えられた条件から必要な情報を見つけて答えを導き出す問題が増えています。単に知識を覚えるだけでなく、しくみや現象を理解するように心がけましょう。
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英語
英語は、学力検査問題と学校選択問題の2種類から各高校が定めた問題を受検します。学力検査問題は、北辰会場テストとほぼ同形式の出題内容ですが、学校選択問題は、難易度が高いうえに効率よく解かないと時間も足りなくなってしまう可能性があるので、過去問演習の際には、時間配分にも気をつけて取り組むようにしましょう。
2021年度の学習指導要領の改訂により、「現在完了進行形」「仮定法」「原形不定詞」が中学生の学習内容に加わっています。2021年以前の過去問には、これらの内容が含まれていませんので、2022年以降の問題を利用して、出題内容を確認しておきましょう。
■大問ごとの内容と時間配分の目安
【学力検査問題】
・大問1 リスニング 13分
・大問2 単語・英作文 5分
・大問3 文章読解 10分
・大問4 対話・文章読解 15分
・大問5 文章読解・英作文 7分
【学校選択問題】
・大問1 リスニング 13分
・大問2 対話・文章読解 15分
・大問3 文章読解 15分
・大問4 英作文 7分
※学力検査問題の時間配分は、大問2に英作文が加わった2023年以降の問題をもとにしています。
それ以前の問題は、大問2が「単語のみ」になっていますので、3分を目安にしてください。
■リスニング
選択肢より質問内容を推測し、ポイントをしぼって聞く練習をおこないましょう。近年、英文の放送スピードが速くなってきています。通常授業で使用している教材「Upgrade Listening」では、ハイスピードで音声を再生することができますので、それを利用して英語耳を鍛えておきましょう。また、英検や共通テストと同様に、英文を1度しか放送しない県が増えてきています。埼玉県は現在のところ2度放送されていますが、前半の比較的短い放送文の問題を中心に1度で答えを選ぶ練習もしておくとよいでしょう。
■単語
学力検査問題【大問2】で出題されるものです。日本語と英文を見比べながら、英文中の空欄に単語を補うものですが、出題される単語は、どれも基本的なものです。教科書や普段の授業でくり返し学習した基本単語を正確に書けるようにしておきましょう。
■文章読解
単語力や文法力に不安がある場合は、学校の教科書や塾のテキスト・単語集などを利用して、基本事項を復習しましょう。
実際に問題を解くときは、下線部や空欄のない問題については、予め設問内容を確認しておき、その答えを探しながら英文を読む練習をおこないます。授業中、担当の先生から教わった問題の解き方や、英文の読み方を実践し、問題を速く処理する力を養っていきましょう。
■英作文
学力検査問題と学校選択問題で形式は異なりますが、いずれも重要構文を数多く使いこなせるようにしたうえで、出題テーマに沿って、学力検査は2文以上【大問2】・3文以上【大問5】、学校選択は40~50語程度の英文で、自分の意見とその理由を組み立てることに変わりはありません。いろいろなテーマの問題に取り組み、担当の先生の添削を受けながら、ミス(減点)の少ない英文作成力を養っていきましょう。
※1月からの入試対策ゼミや2月の通常授業で、埼玉県の実際の出題形式に合わせた問題を使用し、時間配分や各設問の解き方を詳しく演習します。ここで得点力を大きく上げていきましょう。
