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県立川越女子高等学校「室長が行く」HOTLINE202605
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2026/06/01
県立川越女子高等学校「室長が行く」HOTLINE202605

SCHOOL DATA
埼玉県立川越女子高等学校【県立・女子校】
住所:埼玉県川越市六軒町1丁目23
電話:049-222-3511
アクセス:東武東上線川越市駅 徒歩5分/西武新宿線本川越駅 徒歩8分

ゆるぎない伝統と先の時代への革新をたゆまず続けていく、埼玉県西部のトップリーダー

今回は、川越市にある県立川越女子高校を訪問し、校長の山﨑仁之先生にお話を伺った。川越女子高校は言わずと知れた、埼玉県内でもトップクラスの歴史と進学実績を誇る女子校だ。生徒や地域の方々からは「川女(かわじょ)」と呼ばれ親しまれており、埼玉県西部の女子中学生の憧れの的である。山手学院からも進学希望者が多く、この春は60名の合格者を数えた。先述の通り、歴史のある学校のため、親子で川女に通っていたという方もいる。中には祖母の代から3代続けて川女の卒業生という家庭もあり、いかに地域の顔として長い間愛されているかが分かる。 そんな川越女子だが、長い歴史の中で伝統を守りつつ、いつの時代も地域のトップリーダーとして、アップデートを続けてきた。今回は、そんな川越女子の人気の理由である伝統と革新に迫りたいと思う。

「学力の向上」「人格の陶冶」

川越女子といえば、「学力の向上」「人格の陶冶」という二つの柱なしでは語ることはできない。川越女子のホームページのトップの画像の1枚目には校章とともに「人格の陶冶」という文字が入っている。「陶冶」とは、人の性質や能力を育てることという意味がある。川女での生活を通して、学力の向上はもちろんのこと、勉強だけでなく学校行事や部活動などの課外活動の中で、自分で考え行動することによって、教育目標である「自主・自律の精神」を磨き上げている。

川越女子高校
校長の山﨑先生が丁寧にご説明下さった。

女子校であること

山﨑校長は今年4月に川越女子の校長に赴任された。そこで生徒に「なぜ川女に入学をしたのか」という趣旨の質問をしたところ、返ってきた答えで最も多かったのが「女子校だから」だったそうだ。それを踏まえて「そういったニーズに応えることも必要です」と山﨑校長はおっしゃった。
女子校という環境は生徒を「女子」という性別的な括りから開放され、一人の「人間」として学校という社会の中で、己の役割を全うすることになる。その中で経験した役割を通して、多角的な視野を獲得することで、どんな場面でも柔軟に対応する力を手に入れている。 女子校というと、「人間関係が気になる、不安」という声を中学生から聞くことも少なくないが、実際にはそういった心配は全くない。先輩後輩はフランクな関係であり、生徒からは「“憧れの先輩”ができる」という声も聞こえてくるようだ。“憧れの先輩”がいることで、「自分もあの先輩のようになりたいから、勉強や部活動を頑張る」と、モチベーションアップにもつながっており、同じ進路を目指すということも少なくない。中には、「あの先輩が使っていたから……」と、一種のゲン担ぎとして、自習室の同じ机を使って勉強する生徒もいるそうだ。まさに、先輩への“愛”を十二分に感じるエピソードだ。このような、「先輩のようになりたい」という気持ちによって、川女の伝統は120年以上受け継がれている

川越女子高校 図書館
図書館は自習スペースとしても人気だ。
川越女子高校 自習室
ブースに分けられた自習室。反対の壁は赤本が並ぶ。

20年のSSHの先に

川越女子はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されて今年で20年になる。これは県内で一番長いのではないかと山﨑校長は話す。SSHは5年単位での指定になるため、今年度が最終となる。再びSSH指定校になるためには、申請をしたのち、文部科学省によって再指定される必要がある。来年以降については確定していないが、今までのSSH活動の中で培ってきたものを、今度は多くの生徒に広げていけるようにと考えている。

ホームページでは、平成27年から令和7年度までのSSH研究開発実施報告書を閲覧することができる。どの報告書も数十ページにわたっており、研究の充実ぶりをうかがわせる。 また、川越高校などと合同で、小中学生対象の冬休み科学教室を行うなど、学ぶだけではなく、学びを広げたり広めたりする取り組みも行っている。

川越女子高校 SSH
SSHの成果が廊下にさりげなく掲示されている。他にも書道や美術など廊下はギャラリーのようだ。

手厚い入試対策・進路指導

入試対策は手厚く、日々の授業や補講などに加えて、個別サポートにも対応している。夏休み中にも補講も行っており、そこではオンラインで他校の先生の授業が受けられるものもある。全員が面談を年3回行い、それ以外にも生徒の状況などを見て個々に行う。「勉強ももちろんそうだが、どのタイミングでどのような声掛けをするのかも大切です。」と山﨑校長は話した。進路指導と言われると勉強に目が行きがちになってしまうが、川越女子ではそれ以外のサポートも手厚く、最適なタイミングで行っている。また、生徒だけでなく保護者への進路指導サポート体制も手厚い。PTA主催で行われる進路勉強会には多くの保護者が参加する。1回の開催だけでは会場に収容できないため、複数回にわたって実施される。保護者の熱も高い。数学の少人数授業にも力を入れており、理系選択生徒の割合増加に一役買っている。この取り組みやこれまでのSSH活動によって、校内での理系選択の生徒の比率が上昇し、昨年度の入試では医学部医学科に20名が合格するなど、結果も出ている。

川女では授業を第一と考え、質と量をしっかりと確保している。先生同士の授業研究も盛んに行われている。授業見学週間を設けて、互いの授業を見せ合うことで、アドバイスをもらったり、他の先生のいい部分を、教科を問わずに取り入れたりすることによって、授業力の向上を図っている。また、教科の垣根を越えた教科間連携も活発だ。このように先生方自身が学びに貪欲であることが生徒にも伝播しているのだろう。 進路指導についての話をうかがっている中で、「一般入試については最後まであきらめさせない」という言葉が、特に印象に残った。目標を高く持って、それに向かって勉強する。より高い到達点を目指すことによって、良い結果を出す。そういった良い連鎖の仕組みを川越女子は持っているからこそ、高い進学実績につながっていると感じた。

川越女子高校 渡り廊下 自習室
渡り廊下の自習スペースは川女の伝統だ。

学校行事からも学びを得ていく

川越女子の文化祭は紫苑祭(しおんさい)という名前がつけられており、今年で79回目を迎える。毎年1万人前後が来場する一大イベントとなっている。今年は9月12日(土)、13日(日)に開催の予定で、開催に向けて150名以上の紫苑祭の実行委員が準備を進めている。

その他にも、多くの行事があり、どの行事も実行委員を中心として生徒の力で運営を行っている。その中では、上手くいかないことももちろんあるが、川越女子ではそれも学びの一環である。川越女子では、勉強以外にも様々なことができ、そこで学ぶこともできる。それが人格の陶冶につながっていく。

川越女子高校 明治記念館
川越市指定有形文化財の明治記念館は明治44年に建設された校舎だ。今でも部活動などで生徒が使う機会がある。

まっすぐ、一生懸命に夢を磨く場所

山﨑校長に川女の生徒はどのような生徒かと質問をしたところ、「素直で一生懸命です、生徒たちは川女生であることに誇りを持っています。」とのご回答をいただいた。また、「同じような生徒が共鳴して高め合っています。」とのお言葉もあった。

最後に、どんな生徒に来てほしいかを尋ねたところ、「夢を持っている、見つけたい、そんな生徒に来てほしいです。川女にはたくさんの学びの機会があります。その中で夢を磨いたり見つけたりしてもらいたいと思っています。」とお答えになった。 今回の取材を通して、川越女子の生徒は、いつの時代も自分の中に芯を持ちそれを貫きつつも、柔軟に多くのことを吸収していきながら、時代を先行くリーダーとして、埼玉県で120年以上の歴史を刻んできたことが感じられた。2025年には、女性として初めての総理大臣が日本に誕生した。新しい時代に向けた大きな一歩が刻まれたが、川越女子の生徒はその以前より、第一線で戦う多くの卒業生を輩出してきた。これからも多くの女子生徒が切磋琢磨し、互いを高め合い、羽ばたいていくだろう。川越女子で、仲間と共に様々なことに挑戦して高みを目指したいと考えている女子生徒諸君は、実際に足を運んでみてほしい。

川越女子高校 桜並木
川越女子高校 正門前
校門前の桜並木は有名だ。春には満開になって新入生を祝福し、夏には生い茂る葉が日陰を作ってくれる。

【川越本部校 高橋功史】
伝統校としての風格はもちろん、学力向上と人格陶冶をバランス良く実現されようとしている山﨑校長をはじめとした、学校全体からの熱意を強く感じました。また、女子だけの環境において、自分たちの力で切り開いていこうとする生徒のみなさんの様子を校内見学の際に拝見し、本当に魅力的な学校だという印象をあらためて抱きました。

【伊勢原校 松島純一】
勉学の面はもちろん、HR活動や部活動、学校行事など様々な場面で「自ら考え、自ら決断し、自ら行動する」ことを大切にしていると感じました。学力の向上だけではなく人として成長もできる、生徒のみなさんが活き活きと通っている魅力的な学校だと感じました。

6月13日(土)に開催される、令和8年度第1回学校説明会の申し込みが現在受付中です。当日は生徒による学校案内も行われます。川越女子に少しでも興味のある方はぜひご参加ください。人数に達し次第締め切りとなるので、お早めのお申し込みをお勧めします。詳しくは高校のホームページをご覧ください。

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