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2026/09/30
「集中しなさい!」と言う前に、知っておきたいこと:学童クラブHOTLINE

「集中しなさい!」と言う前に、知っておきたいこと

「早く宿題を終わらせて!」
「もう少し集中して!」
「スマホばかり見ていないで、勉強しなさい!」

お子さまが小学生でも、高校生でも、つい言ってしまうことがあるのではないでしょうか。
勉強してほしい。将来のために頑張ってほしい。
そう思うからこそ、保護者の方は声をかけます。

でも、そもそも「集中力」とは何なのでしょうか。

集中力は、ただ長時間机に向かっていられる力ではありません。目の前のことに注意を向ける力、気になるものを抑える力、頭の中に情報を保つ力、うまくいかないときに方法を変える力など、さまざまな能力が関係しています。

こうした力は「実行機能」と呼ばれ、学習や日常生活を支える重要な力として研究されています。
そして、これらの力は「勉強をたくさんすれば身につく」というものでもありません。

例えば、子どもが夢中になって工作をしたり、スポーツをしたり、ゲームをしたりしているとき。
「どうしたらうまくできる?」
「次はどうしよう?」
と考え、失敗すると別の方法を試してみる。
そんな経験の中にも、「考える」「試す」「工夫する」という大切な学びがあります。

実際、6~12歳の子どもを対象とした研究をまとめた分析では、身体活動によって実行機能や注意、学業面にプラスの効果がみられることが報告されています。
つまり、集中力を育てるために、いつも「静かに机に向かわせる」必要があるわけではありません。

そして、もう一つ大切なのが睡眠です。
6~12歳では1日9~12時間、中高生では8~10時間の睡眠が推奨されています。睡眠は、注意力や記憶、学習、感情のコントロールなどとも関係しています。
「勉強時間を増やすために、睡眠時間を削る」のではなく、しっかり眠って翌日に頭を働かせられる状態をつくることも、学ぶ力を支える大切な習慣です。

では、家庭ではどうすればよいのでしょうか。

まずは、子どもが何かに夢中になっているとき、すぐに手を出さず、少しだけ見守ってみること。
「どうして?」と聞かれたときには、すぐに答えを教えるのではなく、
「どうしてだと思う?」
「やってみたらどうなるかな?」
と問いかけてみること。
そして、できた結果だけではなく、
「最後まであきらめなかったね」
「自分で工夫したね」
と、その過程を認めてあげることも大切です。

もちろん、年齢によって関わり方は変わります。

小学生には、集中しやすい環境をつくってあげる。
中学生には、一緒に方法を考える。
高校生には、少しずつ本人に任せていく。

「親に言われて集中する」から、少しずつ「自分で集中する」へ。
その変化を支えていくことも、保護者の大切な役割なのかもしれません。

<保護者の皆さまへ>

子どもが集中していないように見えるとき、つい「集中しなさい!」と言いたくなります。
でも、その前に一度、
「集中できない理由は何だろう?」
と考えてみてはいかがでしょうか。
疲れているのかもしれません。
難しくて、どこから始めればいいかわからないのかもしれません。
スマートフォンなど、集中を妨げるものが近くにあるのかもしれません。


子どもの年齢や成長に合わせて、必要なときには支え、必要なときには待ち、少しずつ手を離していく。
「集中できる子」を目指すのではなく、
「自分から学びに向かえる子」を育てる。
その積み重ねが、子ども自身の「集中する力」と「学ぶ力」につながっていくのではないでしょうか。

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