小6 進学コース

■高校受験を見すえた基礎力と学習姿勢の構築

 小学6年生は、小学校生活の集大成であると同時に、中学校生活に向けた準備を始める時期です。
 中学入学後に激変する生活面や学習面の変化に対応できる力や、規則正しい学習習慣とそれを継続する力を身につけ、その先にある高校受験を見すえた学習指導を行います。

進学コース

 進学コースでは、国語と算数を1日ずつ学習します。各単元の基礎から応用まで、小学校の学習内容を完全に身につけ、公立中学校進学に向けての準備を進めていくコースです。また、習熟度に合わせて発展レベルの内容にも取り組んでいきます。中学校で上位の成績を目指すための基礎学力を身につけていきます。

各教科の取り組み

国語

●漢字の学習
 漢字学習の習慣をつけるため、毎回の授業で5分程度の漢字確認テストを行います。確認テストは、山手学院が配付する教科書ワークをもとに作成した漢字範囲表より出題しています。この範囲表に掲載している例文は、年間を通して学習する漢字を教科書掲載順に並べ、10個をひとまとまりとしたものです。漢字の音読み・訓読みだけでなく、筆順や部首を意識して学習できるように、筆順練習プリントも用いて指導を行っています。年間を通じて復習をしながら漢字の学習を進めていくことで、中学校に進学する上で必要な漢字の習得を目指します。

●読解分野の学習
 6年生の学習では、自分の身の回りに起こっていることに関する文章に加え、日常であまり触れることのない内容を題材とした文章も扱います。これにより、日常生活とは関わりのうすいテーマでも興味を持って考えられるよう、訓練していきます。中学校に入学するとさらに難易度の高い文章を読みこなすことが必要となるため、その土台となる力の育成を目指します。また、作文指導の補助教材も併用して、高校入試でも必要となる作文の訓練も行っていくことで、読解力向上にもつなげます。

算数

●山手学院の算数
 小学6年生の算数では、これまで学習してきた基本的な内容から発展し、感覚的にとらえにくい問題や、整数の性質など理論的な内容まで扱います。山手学院では、対話形式の授業を通じて、「なぜそうなるのか」をしっかりと理解させて問題に取り組みます。この時期の内容をきちんと理解させることで、中学生の数学の土台をつくり、その先の高校受験につながる考える力や判断する力を育てていきます

●数量関係の学習
  小学6年生では、比や関数の基礎、資料の活用、場合の数など重要な数量の概念について学習していきます。いずれも中学校や高校で学習する基礎になるものばかりです。山手学院では、演習プリントを使い、類題演習を繰り返し行うことで、知識の定着度を高め、理解を深めていきます。将来大きく役立つ、思考力や読解力アップを目指します。

●図形分野の学習
 対称な図形や相似、柱体の体積など、中学校で発展的な内容を学習する基礎にあたる部分を学習します。山手学院では、問題演習を通じて基本事項の定着を図り、図形の特徴をつかむ力を養っていきます。さらに発展的な図形問題にも積極的に取り組みます。

図形の攻略・数量の攻略—将来の入試に向けた実践演習—

 授業内で毎週「図形の攻略・数量の攻略」のプリントを一枚練習していきます。小学生で学習した内容のうち、特に中学生で必要になる図形や数量の問題を毎週行います。将来の入試に向け、小学生のうちから頻出内容の問題を繰り返し練習していくので、中学生に進んだときに大きな差を付けられます。
 問題はAからCの3パターンに分かれており、A問題は、図形の公式を利用した問題など基本を確認していく内容になっています。B問題は、発展的な問題で、公式やパターン演習ではなく、しっかりと筋道を立てないと解けない応用問題になっています。C問題は、将来の入試に向けた実践的な問題で、高校入試や大学入試で必要な思考力が試される問題になっています。
 同じパターンを3回または4回、繰り返し出題しています。できない問題も練習を繰り返すことで、将来に向けしっかりとした学力を養っていきます。

英語

●山手学院の英語
 小学校で本格的な英語学習が始まり2年目となる小学6年生は、学習内容も更に深化し、卒業までに約 600 ~700 個の単語を習得すると同時に、中学2年生レベルの英文を学習しなければなりません。中学校の教科書は、小学校の学習内容を習得していることを前提に作成されているため、英語が苦手な状態で中学校に進学すると、最初からつまずく恐れがあります。
 山手学院では、高校受験も担当している教師による指導で「英語ができる中学生」になることを目指します。中学生になってからも頻繁に使用する単語や表現に重点を置き、様々なフレーズを数多く学習することで、中学入学後の定期試験や実力テストでの高い得点力を養成します。

●単語と英文の学習
 単語は、オリジナル教材である『Step Up Writing』を使用し、毎回の授業で確認テストをおこないます。6年生のうちに約 450 語を書けるようにしていきます。
 英文は、毎回新しいフレーズを学習します。ルールと単語を確認したあと、英文をたくさん「聞くこと」でインプットし、次に「話すこと」と「書くこと」でアウトプットをくり返し、定着させていきます。また、「読むこと」についても、対話文を読み、その内容に関する問題に取り組む練習をおこなっています。
 小学6年生終了時には英検4級合格レベルの力が身につきます。

オリジナル教材「Step Up Writing」

 授業で使用している教材に加え、小学生のうちに数多くの単語を身につけてもらうため、オリジナル単語教材である「Step Up Writing」を使用しています。中学校入学前に書けるようにしておきたい単語を30種類の関連するテーマ別に分け、6年生は1年間で450語を学習します。単語の読み方を覚えたあと、バラバラに並んでいるアルファベットを音に合わせて正しい順序に並べかえる練習をくり返すことで、フォニックス(つづりと発音の関係)のルールが自然に身についていきます。 毎回の授業時に実施する「確認テスト」と、各学期末に実施する「YOT」では、この教材に掲載されている単語が出題範囲となります。