メッセージ

自分を信じることが、君のスタートだ。

学院長 筒井保明

学院長からのメッセージ 最新号【2024年4月】はコチラから

人は、誰も、自分の本来の力を知らない。

自分が意識できる力は、氷山の一角にすぎず、
本来の力は無意識の中に潜んでいる。

もし、自分の中に潜んでいる本来の力が発揮できれば、
君は自分の目標を達成できるだろう。

「ぼくはできる」「わたしはがんばれる」という感覚が本来の自分で、
「できないかも」や「がんばれないかも」というのは誤った自分でしかない。

自分を制限せずに、無条件に「できる自分」「がんばれる自分」を信じよう。

すると、自分が変化する。

不思議なことに、ムリをしなくても努力できるようになる。

長時間、学習しても苦しくなくなるし、努力が当たり前になってくる。

つぎに、君は、迷うことなく、無条件に「目標を達成する自分」を信じよう。

すると、「できる自分」「がんばれる自分」が、自然に、なんの抵抗もなく、
目標を達成するために進んで取り組むようになる。

自分を信じて、明るく、積極的に取り組むと、
自分の中に潜む力がどんどんあふれてくるのだ。

「将来に希望を持って力強く生きていける指導の実践」が山手学院の教育方針。

私たちは、君の中に潜む力をできるかぎり表に引き上げたいと願っている。

なぜなら、君の本来の力は、君が思っているよりも、はるかに大きいからだ。

学習アドバイス【小学生・中学生】

人は目標に向かって成長する。

 小さな目標から大きな目標まで、君たちはさまざまな目標を持っているでしょう。大きな目標も分解すれば小さな目標になりますし、小さな目標も総合すれば大きな目標になります。ですから、まず目標を持つことが大切です。そうして、その目標を達成するためにどうすればいいのかを考えると、小さな目標は次の目標につながり、大きな目標は具体的になります。
 人は目標に向かって成長します。目標に向かう姿勢が、達成しようとする努力になり、その努力が人をつくります。もちろん、人は努力する限り迷いますが、目標までの道のりから外れなければ、やがて目標に達するでしょう。(ただし、到達点のない目標もあります。)
 君たちは自分というピラミッドをつくっている最中です。できあがりがいつになるかは、わかりません。それでも、君たちは毎日自分をつくっているのです。

学校で…通知表を大切にして、学習に取り組もう

小学生

 小学生の通知表は、観点別評価になっている。評価の項目数は、科目によっても、学年によっても異なる。基本的に3段階の評価になっていて、「よくできる(よくできた)・できる(できた)・がんばろう(もう少し)」。小学校によっては、中学校のように、A・B・C や◎○△を使っている。君たちは、とうぜん、「よくできる」を目指す。
 もしすべての項目で「よくできる」がとれれば、中学生の5段階の評定では最高評価の「5」になる。「よくできる」の数が「できる」より多くあれば、中学校での評価は「4」になる。「よくできる」が「できる」より少なければ、中学校での評価は「3」になる。「がんばろう」は、文字通り、がんばるしかない。通知表は、どこが弱点かを教えてくれるものだ。先生の評価を君の努力につなげていこう。

中学生

 中学校の通知表も観点別評価に基づいている。以前の通知表は、相対評価といって、生徒全員に占める割合が、「5」7%、「4」24%、「3」38%・・・と決まっていた。しかし、君たちの通知表は、◎○△あるいはABC という観点別評価を総合して、「5」や「4」を決める。たとえば、X 中学校では、◎◎◎◎(AAAA)を「5」、◎◎◎○(AAAB)や◎○○◎(ABBA)を「4」とする。だから、定期テストだけで評定が決まるわけではない。日ごろの学習態度や宿題・提出物など、さまざまな観点から評価される。中1から通知表評定が重要になる理由は、3年間の通知表評定の合計が積立貯金のように積み立てられて、県公立高校の入試得点になるからだ。どの観点でつまずいたのかをしっかり分析すれば、君の努力で、通知表評定は必ず「4」か「5」になるだろう。

家庭で…家庭学習の時間をとって、しっかり前進しよう

小学生・中学生

 一週間一日平均の家庭学習時間について、学年×10 分という先生もいれば、学年×20 分という先生もいる。文科省の調査(図を参照)を見ると、どこに目標を置いているかで、先生の意見が変わるということがわかる。
 君たちが学力上位層を目指すならば、いうまでもなく学年×20分以上が望ましい。(中1は7、中2は8、中3は9 と考えるので、中3は3 時間以上ということになる。)じっさい、家庭での学習時間と子どもの学力が比例することは、教育白書を調べても、学校や塾の状況を調べても、ほぼ事実である。もちろん、学習方法によって、学習効果や学習効率はずいぶん変わるが、全体としてみると、学力上位者の学習時間は、文科省の統計どおりであると考えてかまわない。
 学習は小学生・中学生と積み重ねていくものだから、学年が低いうちに、一週間を上手にやり繰りして、できるかぎり学習時間をつくってほしい。学年が上がれば上がるほど、やらなかった分が後の負担になる。高校受験を例にとると、偏差値70 は上位3%、65 なら上位7%、60 なら上位16%だから、学習時間も同様に考えるといいだろう。難関校や上位校を目指すのだとすると、文科省の統計からも、小学生から中2までは2 時間、中3は3 時間以上必要であることが納得できる。しっかり取り組んでほしい。

自分のための学習方法を身につけよう

小学生・中学生

 ドイツの文豪ゲーテが「自分を信じることができれば、どのようにやったらいいのかがわかるよ。」と言っている。逆に言うと、「自信がないと、なにをやってもうまくいかないよ。」ということだろう。
 小学生であっても、中学生であっても、自信は学習の最大の原動力になるのだが、「そんなにかんたんに自信なんて持てないよ」という声が聞こえてきそうだ。じつは、自信は行動からしか生まれない。だから、学習に対する自信は、学習しない限り、生まれてこない。きちんと学習することができれば、自然に自信が湧いてくる。ところが、学習方法をまちがえていると、いつまでも努力が空回りしてしまう。
 百年前のイタリアの教育学者マリア・モンテッソーリの実験から現在の脳科学に基づくものまで、学習方法はほぼ確立されたといってもいい。その成果を自分なりに学習に活用することができれば、学習の定着度が増し、自信を持って前進していくことができる。君たちの生活パターンはずいぶん多様になっているから、自分のための学習方法を身につけることが必要だ。
 学習の基本は、中国の春秋時代の思想家、孔子がいった「学んで、なんども復習することは、とってもうれしいことだね。(學而時習之。不亦説乎。)」じつは、この復習こそ、古代から現代まで、一貫して変わらない根本なのだ。さらに孔子は「生まれつきはみんな同じようなものだよ。でも学習によって、大きくちがってくるのだ。(性相近也。習相遠也。)」といった。
 山手学院で、しっかり学習方法を身につけてほしい。

より高いレベルで…自信をもって、自分の道を行こう

小学生

 小学生は、大きな変化の時期にいる。成長の差が学力にかなり影響する時期である。このとき、生まれ月や発達段階を考慮せず、不用意な指導をする先生にあたってしまうと、小学生の可能性がしぼんでしまうおそれがある。中学受験における「入学後、偏差値は関係なかった」という現象は、成長の差が中学生になると縮まることによって起きる。
 小学生の学習は、あまり神経質にならずに、楽しく取り組むべきものだ。基礎学習をゆるがせにせず、応用問題にじっくり取り組むことができれば、小学生の学力は自然に伸びていくだろう。だから、「基本を徹底」する。そして、「自分の力で応用問題に取り組む」ようにする。すぐに解き方を教えてしまう先生は、「考える力」を育てることができない。「自分で解く」という積極的な姿勢が小学生の学力を高いレベルに引き上げるのだ。

中学生

 中学生は、小学生のときの学習への取り組み状況によって、すでに学力差が大きくなっている。たとえば、音読・読書をなおざりにしてしまった生徒は、どの科目においても苦労することになるだろう。特に英語は国語の学力に左右されるから、せっかく小学生のときに英語を習っていても、いつのまにか苦手になってしまう。なぜなら、母語(君たちの場合は日本語)の力に勝って外国語を身につけることはできないからだ。また、正確な計算力が身についていないと、いつまでも数学が得意にならない。そして、中学生は、小学生ほど、忍耐強くない。(どうすればいいんだ?) 特効薬として、中学生は、できるだけ高い目標を持つこと!
 人は目標に向かって成長するものだから、高い目標を持つと、なにをすべきなのか、どうやったらいいのか、が見えてくる。あとは、実行するかどうかの問題であるが、目先を見るのではなく、将来を見るようにすると、人は必ず行動できる。保護者の方にアドバイスをいただくとよいだろう。
 山手学院で、より高いレベルを目指してほしい。

きちんと、ありがとう、と言う。

 君たちの一日一日は、保護者の方をはじめとして、たくさんの人に支えられて成り立っています。一日の終わりに、ありがとう、といえるでしょうか。いま、君が学習できることは、本来の意味で、有り難いことなのです。見ることができなくても、君たちはいつも保護者の方に励まされています。がんばりましょう。(You can do it!)

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 見聞を広めることは、君の足元がしっかりしているならば、とてもいいことだ。