Author: 八木雅彦

狭山校【英語特別講座】のお知らせ

対象:中3 英語特別講座のお知らせ  中間テストが近づき、本格的受験シーズン到来の時期となりました。また、北辰テストも第4回が終了し、志望校へ向けての相談も本格的になってきています。  山手学院狭山校では、3月より隔月で数学と英語の特別講座を実施しし、お子様の学習における「振り返り」の機会を設けております。今月は英語の第3回特別講座を実施致します。この講座では英語を苦手とするお子様にとって最大の難所であり入試必出単元でもある「長文読解」演習を習熟度に応じて2つのクラスで実施いたします。この機会に是非学習機会を増やしていただきたいと思います。  是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。 ■第3回 英語特別講座 【長文読解に挑戦】 日 時:2022年9月24日(土)     基本クラス 14:00~15:10 (進学クラス対象)     応用クラス 15:30~16:40 (特進クラス対象) 対 象:中学3年生の生徒 持ち物:筆記用具 費 用:無料 狭山校の校舎案内へ

狭山校【数学特別講座③】のお知らせ

対象:中3 数学特別講座③のお知らせ  山手学院狭山校では、3月より隔月で数学と英語の特別講座を実施しております。今月は数学の特別講座を実施致します。この講座では北辰テスト必出単元である「図形の証明」について習熟度別に受験生に必要な得点力を培う授業を実施致します  是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。 ■第3回 数学特別講座 【図形の証明とその利用】 日 時:2021年9月20日(火)     基本クラス 17:30~18:40 (進学クラス対象)     応用クラス 19:00~20:10 (特進クラス対象) 対 象:中学3年生の生徒 持ち物:筆記用具 費 用:無料 狭山校の校舎案内へ

坂戸校【中3 第4回 北辰テスト結果】のご報告

 9月実施の北辰テストが返却されました。坂戸校に在籍している多くの生徒が、優秀な成績を残すことができました。その一部をご紹介します。 ●9月北辰テストの伸び【各教科】 学校教科7月北辰9月北辰伸び 鶴ヶ島中国語42⇒6220UP 若宮中数学52⇒6614UP 若宮中国語47⇒5912UP 坂戸中数学56⇒6812UP 浅羽野中理科41⇒5312UP 若宮中数学50⇒6111UP 鶴ヶ島中数学48⇒5911UP 浅羽野中英語52⇒6311UP 鶴ヶ島中国語45⇒5510UP 鶴ヶ島中理科55⇒6510UP 浅羽野中国語41⇒509UP 浅羽野中数学54⇒639UP 坂戸中理科43⇒529UP 坂戸中社会62⇒719UP 坂戸中社会58⇒679UP 坂戸中数学54⇒628UP 鶴ヶ島西中英語54⇒628UP 鶴ヶ島中理科43⇒518UP 若宮中社会60⇒688UP 鶴ヶ島中数学55⇒627UP 若宮中数学60⇒677UP 坂戸中英語52⇒597UP 坂戸中理科52⇒597UP 桜中理科53⇒607UP 浅羽野中理科53⇒607UP 坂戸中社会50⇒577UP 若宮中社会53⇒607UP 桜中数学55⇒616UP 鶴ヶ島中英語61⇒676UP 若宮中理科69⇒756UP 坂戸中理科56⇒626UP 浅羽野中社会52⇒586UP 坂戸中国語61⇒665UP 鶴ヶ島中国語58⇒635UP 若宮中英語57⇒625UP 鶴ヶ島中英語63⇒685UP ●9月北辰テストの伸び【3科および5科】 学校教科7月北辰9月北辰伸び 若宮中3科52.2⇒61.49.2up 鶴ヶ島西中3科54.8⇒60.25.4up 若宮中3科60.5⇒65.95.4up 若宮中5科53.8⇒58.95.1up 坂戸中5科59.2⇒63.94.7up 桜中5科53.1⇒57.44.3up 若宮中5科64.8⇒69.14.3up 浅羽野中5科55.8⇒59.73.9up 鶴ヶ島中5科61.1⇒64.83.7up 鶴ヶ島中3科50.0⇒53.73.7up 桜中3科51.9⇒55.53.6up 坂戸中5科54.5⇒57.83.3up 坂戸中3科58.8⇒61.83.0up 鶴ヶ島西中5科51.5⇒53.82.3up […]

南古谷校【2学期中間テスト対策】のご案内

 山手学院南古谷校では、下記の日程で理科・社会を中心とした定期テスト対策授業を実施いたします。対策授業では各学校の試験範囲に合わせ、単元別に重要ポイントを復習します。  テスト前にしっかりと見直しを行い、学習に抜けがないようにしてテストに臨みましょう!また、自習室も開放いたしますので、有効に活用してください。 南古谷中  1年生…10/8 (土) 19:30~21:55(理科・社会)  2年生…10/8 (土) 19:30~21:55(理科・社会)  3年生…10/9 (日) 13:30~15:55(理科・社会) 東中  1年生…9/23 (金) 13:30~15:55(理科・社会)  2年生…9/23 (金) 16:00~18:25(理科・社会)  3年生…9/23 (金) 10:30~12:55(理科・社会) 砂中  1年生…9/23 (金) 13:30~15:55(理科・社会)  2年生…9/23 (金) 16:00~18:25(理科・社会)  3年生…9/23 (金) 10:30~12:55(理科・社会) 芳野中  1年生…10/9 (土) 16:00~18:25(理科・社会)  2年生…10/9 (日) 16:00~18:25(理科・社会)  3年生…10/9 (日) 13:30~15:55(理科・社会) 高階中  3年生…10/1 (土) 19:30~21:55(理科・社会) ◆自習室開放予定  9月20日(火)・・・14:00~22:00  9月21日(水)・・・14:00~22:00  9月22日(木)・・・14:00~22:00  9月23日(金)・・・10:30~19:00  9月24日(土)・・・13:00~19:00  山手学院南古谷校は、目標をもって学習に取り組む生徒をとことん応援します。現在、10月の体験授業を受付中です。この機会に地域NO.1の授業と進学指導を体験して、可能性を広げてみませんか?みなさまのお問い合わせをお待ちしています。⇒「お問い合わせはこちらから」

学院長からのメッセージ 2022 July

道は君のなかにある! The Way is in You!  君たちと対話していて、たのもしいな、と感じるときもあれば、ちょっと残念だな、と感じるときもある。自分の目標にむかってひたすら取り組む君はとてもたのもしい。でも、テストの結果などを見て元気をなくしている君はちょっと残念だ。テストの結果は、終わってしまえば、君の人生の過程の一時点にすぎない。君の人生は未来に広がっていくから、その結果をつぎのステップにつなげていくことのほうが重要だ。  さて、受験生は、いよいよ時間との戦いになる。受験生でなくても、なにか目標を持っているなら、やはり時間との戦いになる。受験学習にかぎらず、なにに取り組むにしても時間がかかるのだ。  時間とは、そのまま生命であり、生活である。そして、生命も、生活も、君の心のなかにある。哲学的な考え方だけれども、この考え方をテーマにして書かれた物語が、ミヒャエル・エンデの『モモ』だ。  ミヒャエル・エンデ(1929-1995)は、ドイツの児童文学作家で、『はてしない物語』(ネバ―・エンディング・ストーリー)など、有名な作品が多い。西洋の読者はあまり感じないかもしれないが、わたしは『モモ』にも『はてしない物語』にも道教や仏教の影響を感じる。  たとえば、モモと亀のカシオペアが「ありえない通り」を通って、「どこにもない家」に行かなければならない場面で、「急いでいるとき、あなたと離れることはできないの?」と、モモがいうと、亀の甲羅に「残念だけど、だめだ」という文字が浮かぶ。「どうしても、あなたは自分でのろのろと這っていかなければならないの?」とモモがたずねると、亀の甲羅に不可解な文字が浮かぶ。  DER WEG IST IN MIR(The Way is in Me)わたしのなかに道がある。  まさしく、老子や荘子がいうだろう答えだ。  『モモ』を読めば、君たちにもこの答えの意味がピンと感じられるだろう。  君が目標を達成するためには、君の時間と君の生命や生活が絶対に必要だ。そして、目標にむかう道は、絶対に君自身が歩いていくしかない。もし、君が「どうしても、あなたは自分でのろのろと歩いていかなければならないの?」とたずねられたら、どう答えるだろう? 目標に到達しなければならないのは、たしかに君自身だから、「わたしが決めた目標だから」とか「わたしがやるしかないから」とか「これがわたしの道だから」とか答えるにちがいない。  じっさい、毎日の生活のなかで、だれでも自分の目標にむかっている。些細な目標であれ、遠大な目標であれ、ひとは目標を意識するから、行動を起こす。なにか目的をもって意欲的に取り組む以上、すべての行動に目標があるといっていい。  受験生が志望校を意識すれば、学習したくなるだろうし、スポーツマンが試合を意識すれば、練習したくなるだろう。つまり、目標を意識すると、意欲が生まれるのだ。この意欲のことをモチベーションという。どうしても達成したい目標を持つことが、君のやる気を引き出し、行動をうながし、取り組みを持続させることになる。  いよいよ成長の夏を迎える。今年の夏期講習のテーマは、「君の可能性はもっと大きい! “できる自分”を実現しよう‼」だ。  時間も、生命も、生活も、道も、答えも、君の心のなかにある。  自分の目標にむかって、積極的に取り組もう! 山手学院 学院長 筒井 保明

学院長からのメッセージ 2022 June

目標設定が最初のステップ! Setting your goals is the first step.  受験にかぎらず、なにに取り組むとしても、いまの自分の状態で目標を決めるのではなく、まず自分の本当の気持ちで目標を決めることだ。目標を達成するための取り組みを続けているうちに、もしかしたら目標が変わるかもしれないけれど、第一に、いまの気持ちで自分の目標を決めよう。そうしないと、いつまでも第一歩が踏み出せない。  コーチングやカウンセリングの世界では、Want to(進んでやりたい)か、Have to(いやいややる)か、という問題になるけれど、自分の本音で決めた目標なら、ひとは自発的に取り組むことができる。自分から進んで取り組むとき、君の「内なる力」が発揮され、君は自分の目標にむかって確実に前進できる。  神経科学で説明すれば、Want toのときは、脳の海馬が活発に働くから学習をどんどんと吸収することができる。Have toのときは、脳の偏桃体が海馬の働きにブレーキをかけるから学習をなかなか吸収することができない、ということになるだろう。  さらに、Have to(やらねばならない)の隠れた心理は、「できればやりたくない」であるから、ひとは「やらなくていい」あるいは「やらなかった」理由をあれこれと見つけ出す。だから、計画を実行しなかったとき、ひとはたくさん言い訳を見つけることができるのだ。  もし、君が、学習や取り組みに対して「やらされている」と感じているなら、一度、立ちどまって、自問自答したほうがいい。  この学習や取り組みは、自分にとって、必要なことであり、やりたいことだろうか?  この学習や取り組みは、自分の目標につながっているだろうか?  君が「やらされている」と感じていて、「やりたくない」と思っているなら、現在の学習や取り組みは、君にとって、早く逃げ出したいものであり、忘れてしまいたいものにすぎない。いやいや取り組んでいるなら、君は集中することも、吸収することもできない。なぜなら、だれでも、いやなことは、できるだけ自分から遠ざけたいからだ。  でも、立ちどまった君は、自問自答する。  自分のさしあたっての目標は、AとBだ。Aは、近い目標で、通知表評定を全教科4と5にすること。Bは、すこし遠い目標で、志望校に合格すること。Bを達成するためには、Aを達成することが必要であり、Aを達成するためには、現在の学習や取り組みが必要になる。わたしは志望校に合格したい。志望校に合格するために通知表評定を全教科4と5にしたい。そのためには、目の前の学習や取り組みが、どうしても必要だ。  「では、自分は、学習したいのか? どうしても取り組みたいのか?」  もし、志望校合格が君の本気の目標であるなら、君の答えは、「やりたい!」(Want to)のはずだ。  このように、自分の本音や目標を確認することができると、君は、俄然として、やる気になる。やる気になれば、たいていのことは、できるようになる。  どんな行動も、目標設定が最初のステップだ。そして、君の本気度が目標達成のカギになる。  英語のことわざに、「馬を水際に連れていくことはできるけれど、水を飲ませることはできない」(You can lead a horse to water but you can't make him drink)というのがある。水際に連れていっても、飲みたくない馬は水を飲まない。学習もまったく同様である。学びたくない人は、学ばないし、学びたい人は、どんどん学ぶのだ。 山手学院 学院長 筒井 保明

学院長からのメッセージ 2022 May

声を出して、学ぼう! Learn Out Loud!  ひとは、自分の声で学ぶ。幼児は、母親をはじめとして、身近な人たちの声や口の形をまねて、自分の声を出すことによって言葉を身につける。そうして身につけた言葉のことを「母語」という。言葉の最初は、文字ではなく、音声なのだ。  自然の流れに沿えば、日本語も、英語も、中国語も、ロシア語も、どんな言語も、身につける過程はおなじ。聞く(耳・リスニング)→話す(口・スピーキング)→読む(目・リーディング)→書く(手・ライティング)の順。英語学習では、四技能というけれど、「聞く」「話す」が先であり、「読む」「書く」が後である。  ところが、日本の学習者の多くが、「聞く」「話す」をおざなりにしてしまう。これまでの学校の英語学習も、「読む」「書く」に重点が置かれていた。だから、どうしても「聞く」「話す」が苦手になる。  そもそも、ほとんどの学習の基本が「聞く」「話す」なのだが、おそらく紙のテストのために、英語だけでなく、どの教科も「読む」「書く」に力が注がれてしまう。  でも、よく考えてみれば、記録という手段が乏しかった時代、わたしたちの先祖たちは、「口承」といって、「聞く」「覚える」「話す」で、説話や文化を語り継いできた。孔子の言行を語り継いでまとめたものが『論語』になり、イエスの言行を語り継いでまとめたものが『福音書』になり、ゴータマ・シッダルタの言行を語り継いでまとめたものが数多くの仏教経典になった。ほとんどの仏典の冒頭が「如是我聞」(わたしは、このように聞いています)で始まることからも、「聞く」ことが最初であることがわかるだろう。  まず、しっかりと聞くこと! これが君たちの学習の第一歩である。  つぎは「話す」であるが、「話す」ためには前段階として「聞いたことをまねる」練習が必要になる。幼児を観察すればわかるように、ひとには「聞いたことをまねる」能力が備わっている。だからこそ、幼児は身近な人の発語をまねながら、言葉の数を増やしていくことができる。言葉は、自分の声を通すことによって身につくものだから、新しい言葉は、国語であっても、英語であっても、社会や理科の用語であっても、しっかりと自分の声で発語することが必要だ。一度も自分の声で発語したことのない言葉は、なかなか使える言葉にならない。  もし君が国語や英語を苦手にしているなら、君は自分の声を出して学習しなければならない。  小学生にとって、「読み聞かせ」「音読」「読書」は、学習のかなめになる。中学生であっても、「音読」は有効な学習法だ。脳の聴覚野(耳)や視覚野(目)に入った言語は、パッシブな情報として、ひとまず脳のウェルニッケ野に集められる。この情報を表現するためには、ウェルニッケ野の情報を脳のブローカ野に移動し、脳の感覚野・運動野を使い、口や舌を動かして、アクティブな情報として、発語する必要がある。「音読」とは、この一連の操作だ。  さらに、音読するためには、いま、声に出している文字や言葉よりも、その先にある文字や言葉を意識しなければならない。つまり、予測しなければならない。「予測」は、聞くためにも、話すためにも、読むためにも、書くためにも、そして、生きるためにも、必要なことだ。「音読」という学習は、この「予測」を身につける学習になる。  国語の「聞き取り」や英語の「リスニング」が苦手な生徒は、次に来る音や言葉を予測する練習ができていない。もちろん、「予測」は、しばしば、外れる。そして、外れてもかまわない。ひとは外れた予測を修正しながら学ぶからだ。  自分の声を出して学ぶことは、君の能力を大きく育てる方法である。 山手学院 学院長 筒井 保明

学院長からのメッセージ 2022 April

生活習慣を立て直そう! Reform Your Life Habit!  生徒たちや保護者の方々と面談していると、君たちの生活が健康の原則からかなり外れた状態になっていることがわかる。健康は、身体ばかりではなく、脳や心にも大きく関わるものだ。だから、健康が崩れると、効果的に学習することもできなくなるし、取り越し苦労のような、本来、悩む必要がないことまで悩むようになってしまう。ひどくなると、朝、起きることもめんどうになるし、学校にも行きたくなくなる。「気鬱」というやつだ。  でも、どうしてこうなってしまうのだろうか?  PTSDを引き起こすような外部的な原因があるなら、かなり強硬な対応が必要になるだろうけれど、どうも思い当たることがない。きちんと学校に行き、さまざまな活動に取り組み、山手学院にもしっかり通っているのに、どうして元気がないのだろうか?  学習もなかなか捗らないし、できるようになっているのか、不安を感じてしまう。もう、なにもかも、投げ出してしまいたい!  新型コロナの感染が蔓延する現状に対して、君たちの気分が落ち込んでいることはまちがいない。世界中の人たちの心に新型コロナの蔓延は大きなストレスを与えている。  生徒たちと面談していて、すぐに気づくことは、みんな、就寝時間が遅くなっていることだ。むかしの言葉でいえば、「宵っ張りの朝寝坊」で、朝になっても疲れが取れない状態になっている。学校生活を送っている以上、朝、7時前後に起きているだろうから、睡眠をコントロールするホルモン「メラトニン」の分泌は、「メラトニンの分泌量」のグラフのようになる。メラトニンは、起床して太陽の光に触れてから、約15時間後、脳の松果体から分泌され始める。君たちの場合、夜12時から4時のあいだ、ノンレム睡眠のときにピークに達する。このとき、熟睡していれば、成長ホルモンが放出され、脳を含む全身の細胞が生成・成長・修復される(睡眠のリズムの図)。  ところが、宵っ張り(夜更かし)の習慣がついてしまうと、メラトニンも成長ホルモンも放出されないので、脳や身体の細胞の成長や修復が行われず、疲労がそのまま残り、朝、スムーズに起きることができなくなる。  また、寝る前のテレビやパソコンやスマートフォンなどの視聴や使用は、メラトニンの分泌を止め、睡眠を浅くし、成長ホルモンの分泌を妨げる。したがって、朝になっても、疲れがとれないので、なかなか起きられない。  ブルーライトと眼の問題は議論があるので触れないが、光がメラトニンの分泌を抑制することは証明されている。夜、いつまでも電子機器の画面を見つめていると、君たちは、いよいよ眠れなくなってしまう。  君たちの生活習慣の基本は、あくまで「早寝早起き」である。メラトニン、睡眠、成長ホルモンの仕組みがわかれば、「早寝早起き」の重要さが理解できるだろう。  「宵っ張りの朝寝坊」は、完全に悪循環の状態だ。  さっそく、「早寝早起き」を心がけて、自分の生活習慣を立て直していこう! 山手学院 学院長 筒井 保明

学院長からのメッセージ 2022 March

学び方を身につけよう! Learn how to learn!  わたしは、「だれでもできるようになる」という確信を持っている。数多くの生徒たちが証明してくれているおかげでもある。もし君ができないのだとしたら、それは学び方をまちがえているのだ。  学校の学習にかぎらず、習い事でも、スポーツでも、芸術でも、すべての学習に共通した学び方がある。かんたんなことなのだけれど、なぜか、ひとは学び方をまちがえてしまう。  たとえば、将棋の藤井聡太棋士は、「やりたい」と思ったときに自発的に将棋に取り組んでいるだろうし、MLBの大谷翔平選手は、就寝前に自分を見つめて「自分はできる」と念じて眠りについているだろう。どちらも自分を高める方法で、ずいぶん以前から実践されていることだ。  ところが、多くのひとが、だれかに命じられて、いやいやなにかに取り組んだり、学習後にテレビを見て、サスペンスにどきどきしながら眠ったりしてしまう。どちらも非効率で、学習を無効化してしまう。  アルプスの少女ハイジは、文字が読めなかった。羊飼いのペーターに「本なんて、むずかしくて、ぜったいに読めないよ」といわれ続け、「わたしは読めない」と思い込んでしまったからで、「できない」というネガティブな思い込みが学習の最大の敵である。「できない」と思っているかぎり、ひとはなかなかできるようにならない。「できる」と思うから、ひとはできるようになる。  教師も、教え方をまちがえる。こわい顔をして、厳しく指導するだけでは、生徒は学習を吸収できない。クララの家庭教師は、ハイジに対して、ひたすら厳しかった。緊張したハイジは、感情が混乱するだけでなにも学べなかった。家庭教師は、ハイジを学習障害だと決めつけた。  ハイジを救ったのは、クララのおばあさんだ。クララのおばあさんは、ハイジをじゅうぶんにリラックスさせてから、「だれでも読めるようになるわ」と励ました。ハイジを「読みたい」という気持ちにさせてから、読むことを学ばせた。これはモンテッソーリ教育の手法で、藤井聡太棋士の学習法でもある。  さて、眠る前の状態に重点を置いたのは、十九世紀のフランスの療法家たちだ。現在では、神経科学の発展でずいぶん説明しやすくなっているけれど、かれらは眠る前の状態が、睡眠中、脳に書き込まれることに気がついた。明るい気持ちで眠ると、明るい気持ちの状態で目覚め、暗い気持ちで眠ると、暗い気持ちの状態で目覚める。おなじパターンでいえば、もし小さな子どもなら、「いい子ね」といわれて眠ると、いい子の状態で目覚め、「ダメな子ね」と叱られて眠ると、ダメな子の状態で目覚める。調子がわるい人が、「だいじょうぶ」と信じて眠ると、よくなった状態で目覚め、「だめだあ」と絶望して眠ると、もっと悪くなって目覚める。「できる」と信じて眠ると、できるようになって目覚め、「できない」とあきらめて眠ると、できないまま目覚める。ともかく、眠る前の状態が睡眠中に強化されて定着するわけだ。  睡眠は、毎日のことであり、人の記憶は睡眠中に定着するので、眠る前の状態がものすごく重要であることはまちがいない。学習に関していえば、「できる自分」の状態で眠れば、「できる自分」で目覚め、それを毎日積み重ねていけば、じっさいに「できる自分」になる。  そういっても、学習や練習をさぼっていて、眠るときだけ「できる」と念じても、効果はまったくない。まずしっかり学習や練習に取り組んだうえで、眠る前に「できる」と確信して、やすらかに睡眠をとろう。  若くして活躍している人たちは、学び方がとても上手なのだ。しかも、それはずいぶん以前から実践されている方法で、秘密でもなんでもない。  学び方の基本を身につけて、積極的に学習しよう! 山手学院 学院長 筒井 保明

学院長からのメッセージ 2022 February

人は目標にむかって成長する! You are growing up toward your goals!  3学期制の学校であれば、小学生も、中学生も、通知表を渡されただろう。今回の通知表は2学期の君の取り組みに対する評価であるから、よくてもわるくても、しっかりと分析してみることが必要だ。  中学生の場合、5段階の評定であれば、君たちの基準は「4」。  「5」なら、自分で納得できるだろうし、「3」や「2」なら反省するしかない。まちがいなく「3」や「2」は自分の取り組み方に問題があったのだ。  ところで、現在の通知表になる以前の評定は、自分の努力だけでは、どうにもならないところがあった。たとえば、100人の同級生がいたとしよう。定期テストの得点をベースにして、1番から7番までが「5」、そして、おなじ人数だけ「1」をつける。つぎの8番から31番が「4」、そして、おなじ人数だけ「2」をつける。残りの38人が「3」になる。  これは相対評価といって、偏差値とおなじ考え方だ。偏差値の場合、おなじテストを受けた全員を母集団として、おおざっぱに上位の7%が偏差値75~67、つぎの24%が偏差値65~55、さらに、つぎの38%が偏差値55~45・・・といった案配になる。高校受験の人気校の目安となる偏差値60は、全体の上位16%の位置だ。つまり、偏差値というのは、君のテストの結果が、「テストを受けた人たち全体に対して、どの位置にいるのか」を表しているわけである。だから、その全体(母集団)の学力次第で、偏差値の意味は大きく変わってしまう。「このテストを受けた集団は、どういう人たちなのか」ということが重要な問題であるから、各中学校に学力差があるかぎり、相対評価による通知表評定は、中学校同士では公平な評価になりえない。  じっさい、相対評価が使用されていた時期の通知表評定は不公平なものだった。できる生徒が多い学校の生徒は、微妙な得点差で通知表評定が低くなる。できない生徒が多い学校の生徒は、ちょっとできるだけでも通知表評定が高くなる。おなじ「4」が、おなじ学力を表しているわけではなかった。  そうした考えもあって、現在の通知表評定になったので、わたしは、以前よりも現在の通知表の方がよほどいいものだと思っている。現在の通知表は、相対評価ではないから、君たちの努力次第で、全員が「5」をとることも不可能ではないのだ。  ほとんどの受験生は、通知表評定がすでに定まってしまっているから、ここからは、入試当日まで、志望校に合格できる得点を取るために実戦力を磨き、心身ともにコンディションを整えていこう。入試にとって、「体調不良」と「緊張」が大きな敵になる。受験生の当面の目標は志望校合格だけれど、入試が終わったら、すぐに新しい目標を持とう。入試は一つの通過点にすぎないのだ。  受験生以外は、通知表をしっかりと分析して、3学期の目標を立てよう。現在の通知表は、自分の努力で改善することができる。だれかが「5」をとったから、わたしは「5」をとれない、というような評価方法ではない。わたしが目標を聞かれたら、すべての教科で「4」「5」が目標になる。  今回の通知表や成績は、すでに過去だから、分析して、納得したり、反省したりしたら、3学期や新学年に目を向けよう。人は未来に向かって進んでいく。未来に必要なのは、君の目標だ。  現在の学力や成績で目標を制限する必要はない。目標を小さく制限すると、君の成長も制限されてしまう。  君は目標に向かって成長するのだから、勇気をもって大きな目標を持とう! 山手学院 学院長 筒井 保明