夏休みの革命
Anything is possible.
革命などというと、名誉革命とかフランス革命とかロシア革命とか、政治体制をひっくり返すような出来事を思い出すかもしれない。あるいは、産業革命とか、エネルギー革命とか、IT革命とか、世界を改めるような出来事を思い出すかもしれない。
いずれにせよ、「比較的短期に起こる根本的変化」のことを革命と呼ぶとすれば、夏休みのあいだに、自分自身に革命を起こすことはじゅうぶんに可能だろう。
夏休みの革命とは、どんな革命か?
夏休みの期間を通して、自分の現状を大きく変化させることだ。夏が終わるとき、自分の目の前の世界が大きな可能性で輝いて見えるようであれば、夏休みの革命は成功したといえるだろう。
では、自分に革命を起こすためには、どうすればいいのか。
まず、可能なかぎり大きな夢や希望を抱いてみよう。
どんなに大きくてもかまわない。世界のさまざまな要素によって私たちはつくられているし、私たち自身も世界を構成している要素にほかならないのだから、私たち一人ひとりは、いつでも世界にとって重要なのだ。(ムダな生命というものはない)だから、君が大きな夢や希望を抱くことは、世界にとって望ましいことである。
つぎに、大きな夢や希望までの道のりをイメージして、いまの自分がどうあるべきかを考える。学問であっても、スポーツであっても、芸術であっても、学び続ける意志がなければ、前途を切り開くことはできない。その事実を、しっかりと見つめよう。
すると、自然に「学びたい」「練習したい」「取り組みたい」という気持ちになってくる。猛然と「学びたい」「練習したい」「取り組みたい」という意志がわきあがってくる。
君の世界は、君の意志である。
夏休みという時間は、小学生にとっても、中学生にとっても、高校生にとっても、本当に重要な時間だ。たんに自由な時間が長いということだけでも、その時間は、君にとって可能性を育む時間になる。なぜなら、人は、強制された時間よりも、自分の意志で取り組む時間に、より大きく成長するからだ。
夏休みの計画をつくるとき、将来の自分の夢や希望を思い描いたうえで、「いまの自分がどうあるべきか」を考え、スケジュールを埋めていこう。すでに、君は、「学びたい」「練習したい」「取り組みたい」と思っているだろうから、計画はすぐにできあがるだろう。
毎日、積極的に取り組むことができれば、自分がみるみる成長していくのがわかる。
さあ、自分に対して、夏休みの革命を起こそう。
学院長 筒井保明