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私立高校見学会を実施しました②

私立高校見学会を実施しました②  山手学院主催の私立高校見学会を実施しました。ご参加いただいたみなさんには、パンフレットやホームページだけでは分からない各学校の校風や特徴がつかんでいただけたと思います。  この機会に複数の学校を訪問し、自分に合った高校を見つけ、目標を持った学習をしましょう。県立高校が第一志望であっても、納得のいく併願校を見つけておくことは受験に向けて学習するうえで大切なことです。今回は6月29日から7月13日までに行われた見学会の様子をお伝えいたします。  山手学院主催の私立高校見学会でベストな学校選択をしましょう。※山手学院の塾生のためのイベントです。 →私立高校見学会を実施しました① 西武学園文理高校  昨年から就任されたマルケス校長は、西武文理のアイデンティティでもある「ホスピタリティ教育」を軸にしながら、新たな取り組みを次々と行っており、令和6年度入試では前年と比べて入学志願者数を大きく伸ばしました。これまでの「知識伝達型」の教育で生じた問題点を解決するため、生徒がAIを上手に活用しながら、自ら課題を解決していくプロジェクトにも力を入れています。校内のみならず、企業や地元自治体などと連携し、生徒が実社会で活躍するものもあります。キャンパスは広大で圧倒的な存在感があり、入間川周辺の自然を感じることができます。   ↑当日の様子(西武学園文理高校) 西武台高校  特進S、選抜Ⅰ、選抜Ⅱ、進学に加えSTEAMの五つのコースがある学校です。それぞれのコースのカリキュラムや、目指す進路が大きく異なります。各コースの生徒たちは、それぞれが理想とする3年間を過ごしながら、希望の進路実現へ向けて勉強や部活に力を入れています。様々な特待制度もあり、頑張る生徒を応援してくれる学校です。社会で活躍される卒業生の話も印象的でした。説明会ではサッカー部や陸上部などの話がメインでした。見学会の最中はグラウンドで試合をしている野球部の生徒の元気のよいあいさつから、学校の雰囲気が伝わりました。   ↑当日の様子(西武台高校) 山村学園高校  難関国公立大への現役合格を目指すSA(スーパーアドバンス)、難関私立大・海外大への現役合格を目指すEL(エキスパートラーナー)、大学・短期大学・専門学校など多様な進路実現を目指すGL(ジェネラルラーナー)の 3 つのコースで教育改革を図っている高校です。海外大を目指し、あえてELに入学する生徒も多いらしく、今年度からSAだけでなくELでも特待生が取れるようになりました。バトン部・ダンス部・剣道部が全国大会に出場するほか、いくつもの クラブが関東大会に出場しています。説明会の後、少人数に分かれて見学となりました。川越市駅から徒歩 5 分という便利な立地のキャンパスは、コンパクトながらも機能的にまとまっています。   ↑当日の様子(山村学園高校) 聖望学園高校  説明会はチャペルで厳かに行われました。キリスト教の教えに基づき、「自分にしてほしいことは他者にもしてあげる」という、利他的な無償の愛の心を育んでいる学校です。礼拝や聖書の授業は受験には直接関係ありませんが、入試突破が最終目標でなく、社会貢献できる人材育成が目標です。ICTの活用が進んでいることや、英語教育・グローバル教育が進んでいることも特徴です。部活動がとても盛んで、甲子園に何度も出場している野球部が有名ですが、ほかにも活発な部が多数あります。校内見学でもずらりと並ぶ盾や優勝カップが印象的でした。   ↑当日の様子(聖望学園高校) 細田学園高校  吹奏楽部の迫力のある演奏から始まった見学会でした。細田学園でやりたいことを見つけよう、そしてそのやりたいことに全力で取り組もう、という熱い気持ちが伝わる説明でした。説明の中では、学校行事、課外活動、ハーバード大学の在校生との交流会など、在校生の活躍をわかりやすくまとめた動画が多く、わかりやすい内容でした。卒業後の進路に向けた勉強は当然大事なことですが、それだけではなく、一生モノの経験をさせたい、という細田学園の思いが伝わりました。   ↑当日の様子(細田学園高校) 武蔵越生高校  駅から近く、豊かな自然に恵まれたキャンパスをもつ高校です。今回の説明会はカフェテリアで実施でした。新しくきれいなカフェには生徒さんの姿もあり、憩いの場でした。生徒一人ひとりと向き合う進路指導は、多様になっている入試システムを十分に研究することで実現できているのでしょう。手厚いサポートが予想できました。校舎から外に出るとそこには川が流れ、林を散策しながらトレーニング施設、道場、陸上トラックなど豊富な施設を見て回りました。部活動も活発に行っており、充実した高校生活が実現できる環境でした。   ↑当日の様子(武蔵越生高校) 山村国際高校  「山国」 の愛称で親しまれている山村国際高校です。部活動が盛んな学校で29もの部が熱心に活動を行っています。説明会が行われた視聴覚室の横には、ダンス部や吹奏楽部の活躍を示す写真が多く飾られていました。また、令和6年度の大学合格実績は国公立7名、早慶上理6名、GMARCH29名となり、過去最大数を記録しました。STG(質問対応学習室)・特別講座(外部講師)・放課後セミナー・長期休業中の講習・進路ガイダンス・進路学習会など、夢の実現を支える、万全のサポート体制が整っています。   ↑当日の様子(山村国際高校)

私立高校見学会を実施しました①

私立高校見学会を実施しました①  山手学院主催の私立高校見学会を実施しました。ご参加いただいたみなさんには、パンフレットやホームページだけでは分からない各学校の校風や特徴がつかんでいただけたと思います。  この機会に複数の学校を訪問し、自分に合った高校を見つけ、目標を持った学習をしましょう。県立高校が第一志望であっても、納得のいく併願校を見つけておくことは受験に向けて学習するうえで大切なことです。今回は6月1日から6月22日までに行われた見学会の様子をお伝えいたします。  山手学院主催の私立高校見学会でベストな学校選択をしましょう。※山手学院の塾生のためのイベントです。 →私立高校見学会を実施しました② 大宮開成高校  近年、合格実績を大きく伸ばしている高校で、授業やフォローアップが充実しているのが特長です。インターハイや全国大会に出場する部活動もあり、文武両道でもあります。授業や部活動だけでなく、探究学習や多彩な学校行事、グローバル教育なども充実しており、様々な課題に対して逃げずに向かっていくことのできる生徒を育てています。   施設見学では、近年建て替えをした図書館で入試の過去問題集に目を通す生徒や、二階の自習室を利用している生徒の姿も見られ、生徒・教師共に高みへ向かって邁進をしている様子が伝わってきました。   ↑当日の様子(大宮開成高校) 埼玉平成高校  埼玉平成を訪問すると、生徒たちも先生方も気持ちの良い挨拶をしてくれます。ゆったりとしたキャンパスで、生徒たちが元気いっぱいに生活しています。  部活動は全員が加入します。たくさんのクラブがあり、生徒たちはそれぞれ自分の活躍する場所をみつけることができます。  説明会の後の見学では全面人工芝のグラウンドを歩きました。続いて学食に行くと、中は驚くほどきれいでメニューも豊富でした。この日はちょうど体育祭で、生徒たちが元気よく戻ってくる姿を見て、広々とした環境の中で、大きな人間が育っているのを感じました。   ↑当日の様子(埼玉平成高校) 淑徳与野高校  埼玉県内で有数の進学実績を誇り、遠方からの通学者もいる女子校です。進学講座が充実しており、現役での大学進学率は90%を超えています。充実した国際教育も魅力です。  2015年に完成した新しい校舎は地上7階建てとなっており、蔵書数約54000冊の中学・高校共用の図書館、カフェテリア、専属の職員がいる進路情報室などがあります。  また、仏教教育を行う淑徳与野の、他校にはない施設として、7階に利行堂という礼拝堂があります。そこで心の教育や仏教行事などを行います。もちろん仏教を強いるものではありません。   ↑当日の様子(淑徳与野高校) 星野高校  127年の歴史を持つ、埼玉県を代表する伝統的な私立高校です。女子部と共学部があり、それぞれ末広キャンパスと石原キャンパスで授業を受けます。部活動は女子部と共学部が混合で活動し、全国大会で活躍する部活動も多くあります。  今回は石原キャンパスのハーモニーホールで説明会が開催されました。学校紹介ムービーの中では、様々な世界で活躍する卒業生が紹介されている場面もあり、星野の歴史と伝統を改めて実感することができました。  その後の施設見学では、「本物に触れる」ことを大切にする星野の世界レベルの設備を見て回りました。   ↑当日の様子(星野高校) 埼玉栄高校  総面積東京ドーム約14個分の広さを誇る高校です。部活動は運動部・文化部合わせて67もあり、他校にはない部活動も多くあります。全国大会で優勝する部活動も多く、多くの卒業生がスポーツ界で活躍をしています。校舎の一角には、卒業生の活躍が掲示してありました。  1学年で1000人近くになることもある規模の大きい高校ですが、規模が大きいからこそのきめ細やかなサポートを行っています。進路は文系・理系以外にも芸術系や体育系の大学に進む生徒もおり、学校もそれらの大学への進学サポートの体制を整えています。   ↑当日の様子(埼玉栄高校) 狭山ヶ丘高校  進学・スポーツの両面で高い実績を出している文武両道の学校です。学校の自習室や季節ごとの講習などの素晴らしいサポート体制もありますが、一番大きいのはなんといっても先生方の生徒に対する情熱です。説明会での校長先生からのお話からもそれが強く感じられました。  毎年、山手学院からも受験する生徒が多くいる学校であり、説明会では山手学院の卒業生も登壇してお話をしてくれました。学習や部活動に、とても充実した高校生活を送っているということがうかがえました。   ↑当日の様子(狭山ヶ丘高校) 錦城高校  学業・部活動・学校行事の3兎を追いながら、高いレベルでの文武両道を実現している学校です。附属中学校がないため、高1で全員が同じスタートラインに立ち、3年間で難関大学をはじめとする合格実績を出しています。校内では自習スペースなどの学習環境がしっかり整備されているため、自分の目標に向かって学習することができます。  また、充実した施設により、日々の学習や部活動に集中して取り組むことができます。高校3年間は「楽ではないが楽しい学校」と言え、自分自身を大きく成長させてくれるところです。   ↑当日の様子(錦城高校) 城北埼玉高校  校長先生より躍進した進学実績について紹介がありました。ほかにも高校合格はスタートであること、トイレをはじめとする校舎の改修が実施されていることなどについてお話がありました。本科コースは特進と進学に分かれますが、2年生に進学する際に移動が可能で、実際に10名ほど入れ替わるそうです。説明会の後は少人数に分かれて丁寧に校内を案内していただき、フロンティアクラスの様子もじっくりと見ることができました。  部活動が活発で種類も多く、「模型部」「鉄道研究部」「釣り部」など男子校らしいマニアックなクラブもあります。   ↑当日の様子(城北埼玉高校) 東京農業大学第三高校  東松山駅からスクールバスで10分程度の場所にある広大で緑豊かなキャンパスは、学業や部活動に集中して取り組むことができる素晴らしい環境です。  国立・最難関私大を目指すⅠコース、文武両道でGMARCHや東京理科大を目指すⅡコース、進学を前提に部活動で上位の成績を目指すⅢコースがあります。  「農大三高は未来のリーダーを育てます」というキャッチフレーズのもと、教育改革に取り組んでいます。「グローバル教育」「実学教育」「学内完結型教育」が改革の3本柱です。大学進学はもちろん、社会を生き抜いていける力を育てる学校です。   ↑当日の様子(東京農業大学第三高校) 城西大学付属川越高校 […]

学院長からのメッセージ 2024 August

夏の大逆転!! Changeover in Summer  目的志向という言葉がある。英語ではgoal-orientedという。文字どおり、目的(ゴール)に志が向いている状態だ。意識しているかどうかに関わらず、だれでも、目的志向で行動している。実際、生活のあらゆる場面で、目的志向が働いているはずだ。(食事⇒料理、清潔⇒手洗い、宿題⇒学習、など)  エーリッヒ・フロムという思想家が、君は「持つ様式」(to have)で生きるか、「ある様式」(to be)で生きるか、と問いかけた。  ここに一冊の本がある。A君は本棚に収めて、本を持ったことに満足した。いっぽう、B君は本を読んで感動し、目的を意識して行動を起こした。  ここにサッカーボールがある。A君は、新しいボールを持って、ボールを磨いた。いっぽう、B君は、新しいボールでさっそく練習を始めた。  ここに受験の問題集がある。A君は、受験の問題集を持っていることに安心した。いっぽう、B君は、その問題集が志望校合格に役立つと考えて、ただちに取り組んだ。  フロムは、「持つ様式」で生きるとき、人は物に支配され、「ある様式」で生きるとき、人は物から自由になる、という。「持つこと」は、所有であり、受動的。「あること」は行動であり、能動的。  さて、夏は行動の季節である。朝、太陽が力強く昇り、元気よく目覚めることができる。受験生はいうまでもなく、どの学年であっても、この夏、自分自身の「大逆転」を目指してほしい。「大逆転」とは、現状打破であり、新しい自分になることだ。  そのために、「目的志向」を利用してみよう。毎日の手順は、つぎのようになる。 ①まず自分の目的・目標を意識する。目的・目標は一つではないから、さしあたって、いまの自分が最も達成したいことを考える。受験生なら、「志望校に合格したい」でいいだろう。スポーツマンなら、「最高の選手になりたい」でいいだろう。分野に関わらず、「〇〇になりたい」でいいだろう。「ある様式」(to be)で生きることが目的志向だ。 ②目的・目標を寝る前に意識に上げて、「君はできる」「あなたはもっとできる」と自分に言い聞かせる。(わたしはできる、わたしはもっとできる、でもいい)言い聞かせたら、リラックスして、熟睡する。 ③朝起きたとき、目的・目標を意識して、ただちに「やること」を決める。(あるいは何時に「やること」を決める)そして、ただちに(何時に)必ず実行する。(気分がのらなくても、取り掛かること!)これを、毎日、繰り返していると、その行動が習慣化され、効率よくできるようになる。 ④夜、寝る前に、強く一回、「できる」「もっとできる」と言い聞かせて、熟睡する。寝るまでの時間帯に、目的・目標につながることを行っていると、その行動と「できる」という意識が睡眠中に定着し、目的志向を強化することになる。 ⑤朝起きたとき、目的・目標を意識して、ただちに(何時に)「やること」を決め、必ず実行する。  以上の行為をくりかえしていると、無意識のうちでも「目的志向」が働くようになってくる。受験生なら、いつのまにか受験学習に取り組んでいる。スポーツマンなら、自然に練習に励んでいる。どの分野でも、目的・目標に必要なことを自発的にやるようになる。  夏は、行動の季節だ。自分の目的・目標にむかって、力強く前進しよう。 山手学院 学院長 筒井 保明 山手こども教育研究所のメールマガジンのご案内  山手学院 50 周年。これまで、ホットラインや小冊子やイベントなどを通じて、学習方法や学習習慣のつくり方などをアドバイスし、みなさまとともに実践してきました。また、中学受験、高校受験、大学受験に関する情報や精細なデータに基づく入試分析などを発信し、受験校選択や受験学習に活用してきました。  学習や生活や受験に関する知識や情報を広く知らせることは、生徒や保護者のみなさまの気づきや発見を促し、今後の学習や生活や受験に必ず役立ちます。  ぜひ、山手学院こども教育研究所のメールマガジンをお申し込みください。(週 1 回の定期配信と教育情報の号外配信になります) ●メールマガジンご登録フォームはこちら

学院長からのメッセージ 2024 July

目標と希望とねばり強さ Goal, Hope, and Tenacity  目標の達成に必要なのは、「ねばり強さ」である。そして、「ねばり強さ」の根源は、「希望」である。だから、自分の目標を決めたら、まず強い希望を持って、ねばり強く取り組んでいくことだ。そうすれば、君はきっと目標を達成できるだろう。  「粘り強さ」と聞くと、わたしは、ドイツの詩人、科学者、政治家であったゲーテ(1749-1832)を思い浮かべる。わたしの場合、森鴎外の影響であるけれど、「聖書」の次に重要だといわれた『ファウスト』という作品を例に説明してみよう。  ゲーテ自身の手紙に「20歳のとき、思いついたものを、80歳になって完成させ、発表するのだから、容易なことではない」と書かれている。つまり、『ファウスト』を完成するまでに、60年、かかっている。  森鴎外の『ファウスト考』から引用すると、「ゲーテは満82歳になるまでに、第2二部が脱稿するようにと心掛けた。そして、とうとうその希望を遂げた。(中略)第二部を書くようになってからは、毎日、朝早く、眠りの後に、気分が爽やかに、強くなっていて、まだ日常生活の醜い姿が心を乱さないうちでなくては、出来ない。それも原稿一ページが、珍しく出来の好い時で、ふだんは手の平でおおわれるほどの行数しか書けない。それよりも少ない時もある」  手の平でおおえる行数は、ノート1ページの三分の一程度。そして、それより少ないときもあったのだから、どれほどの「ねばり強さ」が必要であったか、想像できるだろう。  ゲーテは、歴史上、最高の勉強家の一人であった。主人公のファウスト博士には、ゲーテ自身が投影されている。ゲーテ以前のファウスト博士と悪魔メフィストフェレスの契約は「なんでも自由にできる期間を与えよう。ただし、期限が来たら、おまえの魂は悪魔のものだ」であったけれども、ゲーテのファウストとメフィストフェレスの契約は、「向上の知識欲を捨てて、受容(学習)に満足したとき、つまり、みずから向上心を捨てたとき、おまえの魂は悪魔の手に落ちる」というものだった。このとき、契約は試験になった。ファウストは、学び続けることによって、この試験に合格しようと努力した。  たしかに、ファウストがいうように、「人は努力するあいだ、迷うに決まったもの」である。けれども、学び続けるかぎり、ファウストは、悪魔の試験に負けない。  ファウストは、高い努力を続けた。そして、彼は亡くなる間際、一瞬、受容(学習)に満足を感じた。そのとき、悪魔は「勝った」と思ったけれど、神の使いの童子は、ファウストの魂に向かって、「あなたは学びました。つぎは、わたしたちに教えてくれますね」といった。目標を達成したのは、悪魔ではなく、ファウストだった。  靄や霧の道(先が見えない道)を進みながら、ゲーテも、ファウストも、けっして希望を捨てなかった。  君の目標が本気のものならば、必ず希望が生まれる。自分の希望を大切にして、どんなことにも、ねばり強く取り組んでいこう。  「目標」「希望」「ねばり強さ」が君の未来を開くのだ。 山手学院 学院長 筒井 保明 山手こども教育研究所のメールマガジンのご案内  今年、山手学院は、50 周年を迎えます。  振り返ってみますと、ずいぶん長いあいだ、教育情報を発信し続けてきました。  生徒や保護者のみなさまの声に耳を傾けながら、ホットラインや小冊子やイベントなどを通じて、学習方法や学習習慣のつくり方などをアドバイスし、みなさまとともに実践してきました。また、中学受験、高校受験、大学受験に関する情報や精細なデータに基づく入試分析などを発信し、各学年の受験校選択や受験学習に活用してきました。  教室では生徒たちとわたしたちが協同して取り組み、ご家庭では保護者の方の協力で生徒一人ひとりが取り組んできました。そして、その成果が、生徒たちの成長として積み上がっています。これからも、生徒や保護者のみなさまの実践と結果のフィードバックにより、よりよい情報や方法が集まってきます。  学習や生活や受験に関する知識や情報を広く知らせることは、生徒や保護者のみなさまの気づきや発見を促し、今後の学習や生活や受験に必ず役立つものであると考えます。  ぜひ、山手学院こども教育研究所のメールマガジンをお申し込みください。(週 1 回の定期配信と教育情報の号外配信になります) ●メールマガジンご登録フォームはこちら  

私立高校見学会のご案内

私立高校見学会  「自分の学校は自分で見て決める」ことは、山手学院が貫き通してきた基本姿勢です。百聞は一見に如かず、ご自分の目で確かめることこそ、最良の選択方法です。この私立高校見学会では、パンフレットやホームページだけではわからない、各私立高校の校風や特色を感じていただけます。高校は受験生のみなさんが、自分の将来を夢見て学ぶ大切な成長の場です。山手学院主催の私立高校見学会を、ご家庭の方針や受験生の個性に適合した、ベストな学校選択にお役立てください。(塾生対象のイベントです) →私立高校見学会を実施しました① →私立高校見学会を実施しました② 6月実施校 実施日 高校名 6月1日(土) 大宮開成 埼玉平成 淑徳与野 6月8日(土) 星野 埼玉栄 6月15日(土) 狭山ヶ丘 錦城 6月22日(土) 城北埼玉 東京農大第三 城西大付属川越 6月29日(土) 西武学園文理 西武台 山村学園 7月実施校 実施日 高校名 7月6日(土) 細田学園 聖望学園 7月13日(土) 武蔵越生 山村国際 ■ご参加にあたってのお願い ・制服の着用をお願いいたします。 ・服装や頭髪の乱れのないようにご注意ください。 ・筆記用具をご用意ください。 ・上履きをご持参ください。 実施日が近くなりましたら、見学会に関するご案内を別途お渡しいたします。 申し込み後の変更・キャンセルにつきましては、校舎まで直接ご連絡ください。

学院長からのメッセージ 2024 June

感情を止めて、自分を観る Restrain Your Emotions and See Yourself.  まず現在の自分のことを考えずに、未来の自分のことを考えてみよう。「明日の自分」のような、近い未来でもいいし、「二年後の自分」「十年後の自分」のような、遠い未来でもいい。そのとき、「自分はどうなっていたいか」と考えてみると、自分のやるべきことが見えてくる。  明日、仕上げた課題を提出して、先生に感心される自分になりたいなら、君はさっそく目の前の課題に取りかかるだろう。二年後、志望校に合格している自分になりたいなら、君はただちに学習に取り組むだろう。  いま、意識した自分がすぐに行動を起こせば、未来の自分(目的、目標)が実現する可能性がグンと高まる。君が目的や目標に向かう行動をすぐに起こすか、どうか。未来の自分は、この決断にかかっている。  少し先、また、かなり先の未来の自分を考えてみる習慣は、君の人生を大きく変化させるだろう。なぜなら、ひとは、思い描いた目的や目標に向かって、行動するからだ。逆に、目の前のことばかりに気持ちをとらわれていると、ひとは目的や目標を失ってしまうかもしれない。  もし、いま、目の前にゲームがあって、すぐにゲームを始めると、提出する課題は後回しになるだろう。また、友だちに誘われて遊んでしまうと、その日の学習はおざなりになるだろう。  そういっても、だれでも、目の前の誘惑には弱い。だれでも、のどが乾いたら水が飲みたい。お腹がすいたら食べ物がほしい。危ない車が近づいたら逃げたい。だから、楽しいことが目の前にあれば、大切なことを忘れて、飛びついてしまうのは、やむを得ないことかもしれない。  でも、そのとき、君が「こうなっていたい自分」(未来の自分)に気がつけば、誘惑に打ち勝って、君は課題に取りかかるだろうし、学習に取り組むだろう。  課題や学習を前にしたとき、もし「ゲームがしたい。遊びに行きたい。さぼりたい」など、誘惑の感情が起きたら、いちど、自分の感情を止めて、自分を観てみると、いま、やるべきことがはっきりするはずだ。  課題はどうする? 学習はどうする? 自分の問題を意識して、自分に問いかけてみる。すると、自然に答えが見えてくる。  仏教の「止観」という方法であるけれど、僧侶でも感情(煩悩)の制御はむずかしい。したがって、心が目的以外のことに誘惑されそうなときは、ともかく、いちど、感情を止めて、自分を観る。  君たちの場合、ゲーム、スマホ、テレビ、遊びなどに手を出す前に、いちど、その気持ちを抑えて、未来の自分を考えてみよう。いまの自分は、ゲーム、スマホ、テレビ、遊びなどの誘惑に負けそうだとしても、未来の自分は負けない。なぜなら、未来の自分は課題を仕上げることや学習に取り組むことを強く望んでいるからだ。  目的や目標を達成するのは、未来の自分にほかならない。 山手学院 学院長 筒井 保明

学院長からのメッセージ 2024 May

取り組んだ人からヒントを得よう! Take a tip from one who’s tried!  新しい学年がスタートした。まず積極的な態度で、さまざまなことに取り組んでみよう。  そして、見るだけ、聞くだけ、読むだけではなく、自分の口や手や身体を使って、受け入れた情報を声や文字や表現といった形で外に発信してみよう。学習を受動的なものから、能動的なものに変えるのだ。自分の口や手や身体を使うことは、学習の定着度を強化するアクティブ・ラーニングの本質でもある。  学習方法や記憶法に関しては、古今東西、たくさんのことが伝えられてきた。現在では、神経科学の裏づけもあって、生き残った方法もあれば、捨て去られた方法もある。学習習慣のつくり方もはっきりしているし、学習方法より学習環境のほうが重要だという考え方もある。学習方法がわかっていても、誘惑に邪魔されて、そもそも学習できなければ意味がないじゃないか、ということだ。  そもそも学習方法は、学習が苦手な人たちを対象に創出されている。もし、目で見て、耳で聞き、そのまま記憶でき、たちまち理解して、すぐに応用できるなら、その人に学習方法は必要ないだろう。学習において、壁に突き当たったとき、人は、もっと効果的な、もっと効率的な学習方法を求めた。  教育学で有名なマリア・モンテッソーリであっても、独自の指導法で著名なグレン・ドーマンであっても、学習に問題を抱えた子どもたちのために、くりかえし教授法を試行し、やがて効果のある方法を発明した。そして、かれらの取り組みがたくさんの子どもたちの可能性を大きく開いたのだ。  さて、山手学院は、今年で50周年を迎える。振り返ってみると、いつのまにか、イベントやホットラインや小冊子などで、たくさんの教育情報を発信してきた。受験情報など、毎年のように更新される情報もあれば、学習習慣のつくり方など、いつまでも使われる情報もある。重要な情報を得ることで、受験の方向が変化したり、学習法が改まったりする。そして、だれかが取り組んだことによって、その効果がはっきりすると、それをヒントにして、他のだれかが新しい取り組みを始める。  これから、学習環境のつくり方も、学び方も、さらに更新されていくだろう。 山手学院 学院長 筒井 保明

学院長からのメッセージ 2024 April

新しい挑戦を始めよう! Move on to a new challenge!  中学受験、高校受験、大学受験を通して、君たちの挑戦を見ていると、いつも明るい気持ちになる。挑戦する人がいるかぎり、世界に勇気が生まれるからだ。  行きたい学校があって、合格するために学習しよう、と思っている人はたくさんいるだろう。そして、行きたい学校に合格するために学習を始める人もたくさんいるだろう。けれど、行きたい学校に合格できるまで、ねばり強く学習を続ける人は、何人、いるだろうか。  ものごとを成し遂げるために必要なことは、「やろうと思うこと」「やり始めること」「やり続けること」だ。とくに「やり続けること」がもっとも重要であり、もっとも難しい。  今回の受験を振り返ると、合格できる条件を備えていても、当日、緊張してしまって涙をのむ生徒もいたし、合格できる条件をやや欠いていても、当日、潜在する力を発揮して合格を勝ち取った生徒もいた。入試が厳しければ厳しいほど、当日のコンディションが結果を左右してしまう。  ところで、入試の結果により、進学する学校が決まったら、さっぱりと気持ちを切り替えるほうがいい。東京の巣鴨学園の第四代校長の堀内政三先生(1918-2012)は「スウィッチ、スピード、スマート」を標語にしていて、わたしは、『生々主義哲学綱要』(遠藤隆吉著)をいただいたときにお話をうかがったことがあり、「スウィッチ、スピード、スマート」は、わたしのモットーにもなった。  今回、受験を終えた生徒であれば、  進学する学校が決まったら、あたまをスウィッチ!  取り組むことを決めたら、スピード!  そして、進学した学校でスマートに前進しよう!  新しい学年に進む生徒であれば、  新学期に向けて、気持ちをスウィッチ!  目標を決めたら、スピード!  そして、スマートに目標を達成しよう!  「スウィッチ、スピード、スマート」は、なにかを始めるとき、勢いをつけたいとき、集中して上手にやり遂げたいときなどに、ピッタリ合う標語だろう。  今回の受験は、終了した。卒業は、新しい始まりだ。  いま、君は、自分の目的や目標を持っているだろうか。  もし、持っていなかったら、さっそく考えてみよう。  自分の目的や目標を実現しようという気持ちが、学習や行動の原動力になる。君は、自分の目的や目標を意識するたびに、気持が改まり(スウィッチ)、さっそく取りかかり(スピード)、きちんとやり切る(スマート)だろう。そして、学習や行動を続けることができれば、目的や目標が実現するだろう。  さあ、新しい学校や新しい学年で、新しい挑戦を始めよう! 山手学院 学院長 筒井 保明

学院長からのメッセージ 2024 March

君のゴール Your Goal  中学入試、高校入試、大学入試が終わっても、君にとって、それは人生のゴールの通過点でしかない。もちろん、志望校に合格したなら、うれしいだろうし、不合格なら、悔しいだろう。君の取り組みを見ているわたしだって、君とおなじ気持ちを味わうことになる。  うれしくても、悔しくても、進学することになった学校は、君にとって、新しくスタートを切る場所なのだ。ぜひ積極的な態度で、さまざまなことに取り組んでもらいたい。  今回は、大学入学共通テストの現場を見てきたので、小学生・中学生にはずいぶん先のことのようだけれど、すこし状況を説明してみよう。  1 月 13 日(土)の 1 日目は、どの会場も 9 時半にテスト開始。中学受験・高校受験と異なるのは、地理・歴史・公民のうち、2 科目を受験する生徒たちだけが 9 時半開始で、1 科目の生徒たちは 10 時 40 分開始。したがって、朝の開門のときに全員が集合するわけではない。  それでも、試験会場には余裕をもって行くのが鉄則だから、開門時間には多くの生徒たちがやってきた。会場は高校ごとの割り振りであり、試験会場の守衛さんたちや高校の先生たちが待機していて、生徒たちを出迎えていた。おなじ学校の同級生が多いはずなのだけれど、はしゃぐこともなく、みんな緊張の面持ちだ。1 日目は、大学入学共通テストを利用する国立大学と私立大学を志望する生徒たち全員が集まってくるので、受験者数もかなりの人数になる。大学入試センターの発表では、全国で 49 万 1,913 人。  試験会場の待機場所では、早く来た生徒たちが黙々と学習を続けていた。おしゃべりをするような生徒はほとんどいない。わたしは、全員が健闘することを祈った。  1 月 14 日(日)の 2 日目は、理科・数学なので、受験生がグンと減った。守衛さんも一人、二人、高校の先生たちも減り、生徒たちもまばらにやってくる。この試験会場では、国立大学や理数学部を目指す生徒たちが少ないからだろう。そういっても、待機場所での雰囲気は、前日とかわらず、ほとんどの生徒たちが教室への移動時間まで学習を続けていた。  さて、翌週、大学入学共通テストの解答が公表され、受験生たちは自己採点。それと同時に、データネットなどを使って、合格可能性判定基準をチェック。得点や得点率で、A 判定、B 判定、C 判定、D 判定、E 判定に分かれる。わたしは、山手学院高校部の生徒たちの自己採点結果を見た。個々の得点や得点率ではなく、あくまで志望校に対する判定に注目することになる。当然、生徒たち自身、高校の先生方も、志望校に対する判定に注目して、安心したり、不安になったりする。そして、その状況によって、高校でも、山手学院高校部でも、面談が行われる。  山手学院高校部の村元室長の説明によれば、仮に D 判定や E 判定だからといって、その判定がどのくらいの厳しさを表しているのかは、もっと詳細なデータを見なければわからない。さらに 2 次試験を突破できるかどうかは、数字に表れない学力(教えているときの生徒の出来具合やこれまでの成績の分析など)を加味しないと、大学入学共通テストの結果だけでは判断できない、という。事実として、これまでの入試において、A 判定でも不合格者はいるし、D 判定や E 判定でも合格者はいるのだ。大学入試(一般受験)のもっと厳しい勝負はこれからである。  中学 3 年生は、高校入試が終了したら、ぜひ山手学院の高校準備講座を受講してほしい。なぜなら、新高1の一学期から、学校推薦型選抜をはじめとして、実質的に大学入試が始まるからだ。 […]

鶴ヶ島校【定期テスト対策授業】のご案内

鶴ヶ島校【定期テスト対策授業】のご案内  各中学校、学年末テストが間もなく行われます。そこで山手学院鶴ヶ島校では、下記日程において、理社の期末テスト対策を実施します。理科は学年別、社会は単元別での開催となります。日頃の努力をしっかりと結果につなげられるよう、指導して参ります。お気軽にご参加いただければと思います。現在2週間の体験授業も受け付けております。そちらもご参加お待ちしております。 【時間割】 理科 学年 日付 時間 単元 中1 2月10日 16:00~17:50 力による現象、大地の変化 中2 2月18日 14:00~15:50 天気とその変化 16:00~17:50 電気の世界 社会 学年 日付 時間 単元 中1 2月3日 13:30~14:20 ヨーロッパ州 14:30~15:20 アフリカ州 2月10日 13:30~14:20 北アメリカ州 14:30~15:20 南アメリカ州 2月18日 13:00~14:00 武士の政権の成立 14:00~14:50 武士の政治の展開 15:00~15:50 オセアニア州 中2 2月4日 14:00~14:50 中部地方 15:00~15:50 関東地方 2月12日 13:30~14:20 東北地方 14:30~15:20 北海道地方 15:30~16:20 欧米における近代化の進展 16:30~17:20 […]