「概念」って、なんだ!?
たのしくプログラミングに取り組んでいますか?
君たちは、いまコンピューター・サイエンスを学んでいます。
スクラッチやQUREOを通じて、君たちはさまざまな概念をおぼえています。
概念という言葉は、コンピューター・サイエンスの世界では、くりかえし出てくる言葉ですが、小学生にとってはなんだかよくわからない言葉でしょう。
たとえば、QUREOの学習概念一覧を見ますと、小学生で、
①プログラミングの一番基礎に当たる、入出力、順次実行の概念について学びます。
④プログラムを再度実行するために、一度初期状態に戻す初期化という概念について学びます。
⑤もしXならばYをせよ、でなければZをせよ。というif elseの概念について学びます。
⑥ゲームオーバー、クリアのようなプログラムの処理を終了するEXITの概念について学びます。
などと、概念という言葉がなんども出てきます。そのうえ、if elseとかEXITなどという英語まで使われていますから、なんだか、恐ろしげですね。
もっとやさしい言い方はないのでしょうか?
大人はわかったふりをしますから、君たちが「概念って、どういうこと?」と聞いたなら、照れくさそうに「英語ではconceptというから、みんなで共有して(con)受け入れた(accept)内容じゃないかな」などと、さらにわからないようなことをいうかもしれません。まちがっているとはいえませんが、よくわかる説明ではないでしょう。
まず概念という漢字を分解すると、
「概」は、「おおよそ」とか「イメージ」とか「共通の」という意味です。
「念」は、「思い」とか「考え」という意味です。
ですから、概念は、「おおざっぱな考え」「共通した考え」ということになります。
QUREOの学習概念の⑥を使って説明してみましょう。
⑥は、「ゲームオーバー、クリアのようなプログラムの処理を終了するEXITの概念について学びます。」です。
まずEXITは、英単語です。あわてて辞書を引くと、「出口」などと書いてあります。でも、EXITの概念は、「出口」ではありません。EXITの概念は、「外に出る」です。つまり「終了」「ゲームオーバー」「クリア」などの意味をふくめて、「外に出る」のがEXITです。
じっさい、コマンドプロンプトや仮想ターミナルを立ち上げて作業し、最後に「exit」と打ち込むと、閉じられます。
機会があったら、君たちも、exitと打つ経験をしてみましょう。
くりかえしますが、「概念」は「おおざっぱな考え」であり、「共通した考え」です。
むずかしい言葉を使うから、むずかしくなってしまいます。
たのしく取り組みましょう!
学院長 筒井 保明
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プログラミング能力検定とは、プログラミングの基礎となる知識を測るための試験です。プログラミングの概念の理解度を体系的に分析・評価することで受検者のプログラミング能力を詳細に測り、それまでの学習成果を証明すると共にその後の効果的な学習につなげることができます。
また2022年度より高校にて必修化される「情報」のプログラミングに関する領域に対応し、2024年度の大学入試共通テストから必修となる情報科目としてのプログラミングへの対策試験となることを目指しています。
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